路線にもとづいた日常的実践を
(1)
路線といっても新しいスタッフには聞き慣れない言葉かも知れないが、もともとわれわれR-GROUPは路線を大切にし、またその路線にもとづいた営業というものを大切にしてやってきた。
つまり、営業するに際してある一定の考え方や方法を定め、それに基づいて日々の営業を考えていこうということである。
女の子が集まればそれでいい。顧客が入ればそれでいい。売り上げが上がればそれでいい。どんなやり方でもいい・・・そういう考え方でやってきたわけではない。
たとえば、柳ヶ瀬のホスト経由で女の子を集めようとする店があるが、われわれはやらない。
案内所を利用して客を送ってもらおう・・という店がある。われわれはやらない。
女の子を使うのに、夕方まで・夕方から・土日だけ・・・どんな勤務形態でもいいという店がある。われわれの場合は違う。オープンラストのみでやろうとしている。
ことほどさように、営業についての考え方は店舗によって違う。その考え方の根本となる基本的なスタンスを路線として定め、その路線の具体的実践として日々の営業を考えていこうというのが、R-GROUPの基本的な考え方だ。
なお、日々の接客業務に関してマニュアルを求める声もあり、事務局としてもある種のマニュアルは必要だと考えているが、マニュアルとは路線の具体的現場的実践の最終的な実践方針であり実践理論だと考えれば、われわれにとってまずもって必要であり確立しなければならないのは、考え方の根本である路線そのものだということが理解されるだろう。
路線のないマニュアルなどというものはありえない。路線のないところでマニュアルを求めるとすれば、大衆店のマニュアルを高級店で使うというような、木に縁りて魚を求む類の誤りを結果しないとも限らない。
マニュアルよりは、リッツカールトンにいうような「クレド=心の羅針盤」のほうがむしろ大切である。そしてその心の羅針盤が指す方向に論理的根拠をあたえるものこそ、路線なのだと考えてもらいたい。
われわれがこのビジネスに勝ち続けていくためにもっとも必要なものは、「お客様に喜んでいただきたい!」「お客様にまたお越しいただきたい!」「店を繁盛させたい!」と心から願うビジネスマン(商人)の熱い魂と情熱そのものであって、マニュアルはそれを補完するものにすぎない。情熱のないところでマニュアルを云々したところで、それは世に言うマニュアル主義の弊害(魂の抜けた形骸化された方針)をうむだけのことである。
したがって、われわれは自らの実践を支える路線の確立と、その実践に全力を注いでいくことを基本的スタンスとする。
(2)
もともとサイト「男子WEBミーティング」は、R-GROUPの路線を現場に貫徹していくための一環として、つまり路線にもとづいた実践をかちとっていくための一環として、2009年までに制作し配布してきたが、ここ1年ほどはあえて再配布せず、そのままにしてきた経緯がある。
今回PC版を制作するにあたり、これまで折に触れて書いてきた各種文書や通達のうち、主要なものについて、あらためて整理・追加してみた。
われわれが「風俗をビジネスとして実践する」とか「路線にもとづいて」とかいうときの具体的な中身は、これらの文書のなかでそれぞれ展開されてきたものの総体だと考えてもらえればと思う。
なかには「R-GROUPの現段階」(2004年)のように、書かれた時期が古く内容も現在に一部そぐわないものもある。再び掲載するにあたってそれらは思い切って大幅に省略・割愛した。一方、古い記述でも現在に通じるものについてはそのまま残してある。
また、現在の地平から見てすでに古臭くなっている点、あるいは補足したい点については修正するのではなくコメントを添えた。
古臭いと感じられる点もあるかとは思うが、それは時を経てわれわれ自身が進歩した証だと捉えてもらいたい。
事務局の願いとしては、これら文書の通読を通して路線的な考え方を身につけてもらいたいということと、日々の営業を自分の経験則によるのではなく事務局が提起している路線に基づいて実践してもらいたいということである。むしろR-GROUPの営業は、これらの路線が要求しているもの以外のものではありえないのだということをわかってもらいたいということである。
まずは2011年11月の「路線とはなにか」と2008年4月の「路線的な取り組みの概況とわれわれの決意」を読んでもらって、その地平から「現段階」と「2005年方針」を読んでもらうとわかりやすいと思う。
なお、事務局通達はそのときどきの課題に応じた内容になってはいるが、路線の具体的実践課題の好例であり、根底を流れる考え方を理解するのに恰好の材料となっているので、ひと通り目を通してもらいたい。
最後に簡単な年表を付した。インターネットをめぐる世の中の動きと連動しながらこの10年必死にキャッチアップしようとしてきた流れを、時系列においてつかみとると同時に「一歩先」を見つめる参考としてほしい。
なお、リンクのないものは未完である。