■求人に関して
ホステスの求人に関し、沖縄をはじめとした地方からの応募に力点をおいてやってきたことは、これまでにない画期的な取り組みとして勝利的に総括したい。新規ホステスの入店は、多く金津園内の移動に求めたり、素人といっても名古屋ヘルスからの移籍が、概して多かったりしたわけである。あるいは、ホスト経由である。現在も他店においては、こうした入店経路がほとんどといってよい。 われわれが地方に求人を求めたのには、ひとつには、金津園内のいわゆる移籍組にほとんど期待できない、あるいは期待しないという判断があった。他店の水をさんざん飲んできた者のなかには、まっすぐに仕事に立ち向かうというよりは、フロントを伺い、まわるフリーの数勘定に忙しいものが実に多い。自分自身の努力や向上心を大切に考えるのではなく、いかにフリーを食うかばかりを考えるのである。そして店に対する要求や不満だけは人一倍というものが多い。 われわれは、こうした素材で営業を考えたくなかった。むしろ、金津園の悪しき風習をしらないもの、真っ白な新人が欲しかった。そこから、 R-GROUP の色を作っていきたかったのである。 こうした考え方の下、地方求人に打って出て、まずはチェジウ・ミク・アキら■■組を獲得した。地方からはまた、メグ・理香・ハヅキ・サツキらを獲得した。そして今回のさくら・樹里、かな 、さらに山梨からの面接と、地方からの応募が続いている。応募の経路は、かならずしも求人雑誌ということではないが、ヘブンを見たものもやはりHPの求人ページは目をとおしており、われわれの求人にかける取り組みが一定期間を経て、確実に成果を見せはじめたということである。 かかる経費負担も大きいが、かけただけの成果はあると信じたい。今後も地方にターゲットを絞って素人の獲得に全力を挙げていかなければならない。 ■慰安旅行の成功 ・・・・・・・・・・省略 ■事件に関して 2004 年も、ある種われわれらしい「事件」が多かった。その中には、笑い話で済むものもあったが、一歩間違えば大事に発展してしまうものもあったのである。この点、冷静に総括しておかなければならない。 (黒騎士事件)・・・・・・・・・・省略 (姫・ましゅまろ★まん事件)・・・省略 (S事件) ・・・省略 (Y事件) ・・・省略 ■ 2005 年の課題と方針 激動の 2004 年を総括し、 2005 年の課題と方針を明らかにしていきたい。 ■事業拡大と幹部育成 2005 年は、 R-GROUP の今後を決定づける重大な飛躍の年となることはまちがいない。3店舗の運営を万全なものとしつつ、新店舗展開のチャンスがあれば、積極的に打って出るべきである。日々の仕事内容や、われわれの主体性もまた、そこからとらえ返し、いつチャンスがあっても即対応できるように、自分自身を鍛えあげていかなければならない。もともと人間の成長とは、あらかじめの準備の上で実現されるものではないことに思いを致すべきである。与えられた課題の大きさに身震いしつつも、必死になってその要請に応えるべく死力をつくして戦い抜いていくことで、自分自身の成長も勝ち取られていくのである。人間の成長に年齢は関係ない。自分の実力をはるかに超える課題が与えられたときには、飛躍のチャンスだと喜び勇んで受けて立とう。そうした資質こそ、成長する企業の幹部にふさわしいものである。 ■ホステスの指導に関して ホステスの指導に関し、今後徐々にではあれ統一的な指針を作り上げていかなくてはならない。 われわれは、ホステスを売り上げの道具とするような、血の通わない考え方はもとより採用していない。 R-GROUP で働いくことが、ホステス自身の未来を切り開く道となるようなあり方を模索してきたつもりである。これは、今後も変わることはない。 基本的には、ホステス自身の成長と成功を導く方向での指導である。幹部とフロント担当者は、いうなればホステスの「成功物語の演出者」になろうということである。風俗店とそのホステスとの関係でよくある「店の売り上げのためにお前ら無理しろ」式の指導は通用しないということである。そうではなく、「君の成功をどのようにイメージするか、その成功のためにはこういう課題がある、その課題達成のためにどう努力し自分を追い込んでいくか」という問題の立て方でホステスを駆り立てていくのである。人を生かすやり方、あるいはやる気を引き出すやり方である。艶グループのホステス管理の杜撰さ、下着の強制販売などのホステスに対する利用主義を反面教師としつつ、われわれらしいホステス管理のあり方を追求していかなければならない。 もちろん、ホステスの立場を優先して考えることが、ホステスにとってストレートな成長を約束するものでないことも事実である。つまり、しかるときはしからなければならないし、場合によっては、心の底からどやしつけることも必要である。特にフロント担当者は、ホステスの「弟や息子」ではなく、「兄貴であり父親」であるような優しさと厳しさを持つべきである。現状もし、ホステスに「お願いして」「働いて頂いている」ような関係があったとするなら、それは改善し、本来の雇用関係をはっきりさせるなかで、フロントの権威を高めていかなければならない。 ホステス指導に関しては、指名・サービス内容・出勤・勤務時間の4点から、点検を進めていくべきである。通達 002 号の【 R-GROUP 勤務の約束事】をひとつのテコにしながら、ホステスの指導・管理を強めていこう。また幹部は、フロント担当者に対し自らホステスに対する指導のあり方の則を示しつつ、フロントに対してある程度の裁量を与え、会社の日常的指導をフロント担当者に預けていく方向で物事を考えなければならない。 また、地方からのホステスを維持していくために、幹部は最大限努力していかなければならない。 地方求人の継続 ホステスの補充を地方からの応募に求める考え方は、今後も継続していく予定である。ホステスはどんどん入れていく。基本的な考え方として採用されているのは、よい商品が数多くあれば顧客は増えるという単純な論理なのである。よい商品がそろえば店は流行る。「悪い商品」は陳列棚からどんどん下ろしていかなければならない。 地方求人は今後、沖縄をはじめとして東海全県、東北、九州、西日本などに広く求めていく。出張を無駄にしないためにも、宣伝パンフを作成し、出張の際には必ず持参するようにしよう。 将来的には、求人を専門とする部隊の設置も検討していかなければならない。 ■男子スタッフのレベルアップ 男子スタッフは、同時に配布される「自己点検項目」に照らし、自らの仕事内容のレベルアップに努めていかなければならない。 われわれは、いわば接客のプロである。人を接客することの意味を根本から問い直し、自分自身のなかに接客人としての魂と技術を作り上げていくことである。お客様の名前と顔とクルマを覚えること、お遊びの履歴を頭のなかに叩き込むこと、そのためにノートをつくり、自分だけの「虎の巻」をつくることである。お客様の顔を見た瞬間に名前と履歴が頭に浮かぶというのでなければならない。「明日あたり○○様の予約が入りそうだ」と検討がつくようになれば本物である。「接客のプロ」となること、「一流の接客人」となることを目指そう。 幹部は、そうした人材の育成に全力を傾けるべきである。そして自らをそうした教育的人格に鍛え上げるべく、学習と努力を惜しんではならない。幹部の働きこそ、会社の消長を占う鍵である。幹部およびフロント担当者にあっては多重な任務を十手観音のごとくこなしきるバイタリティー、八面六臂の活躍をとくに期待したい。全国の風俗店にライバルが 1000 人単位でいることを常に念頭に置き、知力・体力、時代を取り込む能力において、決して遅れをとることなく、日々の仕事に立ち向かっていかなければならない。 ■宣伝戦略の飛躍的強化 インターネットを通じた宣伝に関しては、これまでも他店舗に引けをとらない地平を作り上げてきたと思う。しかし、技術は日進月歩であり、たとえば携帯電話の機能などは「知らぬ間に」どんどん進化している。その機能の中に宣伝戦に役立つ技術革新が含まれていることも多い。たとえばQRコードもそのひとつといえよう。QRコードは、携帯電話からのHPのアクセスを極めて簡単なものにし、結果としてそのアクセス数を飛躍的に増加させる効果を生み出すものとして、とくに注目しなければならない。 また、電話会社によってこれまで gif ファイル・ png ファイルと拡張子を分けなければならなかったモバイル用の画像処理も、携帯電話そのものの機能充実によって一律 jpg ファイルで見ることができるようになった。これら宣伝のテコとなるネット環境の進歩にもヴィヴィットにキャッチアップしていく必要がある。 新ホームページの作成 2005 年のネット戦略の要となるのは、年明け 2 月 1 日に公開を準備している新ホームページである。 R-GROUP のHPは、これで 4 作目となるが、これまでにない、また全国的に見てもどの店にも負けない内容とビジュアルを兼ね備えたHPを作り上げていかなければならない。このHPを通じて、グループの大きさ、質の高さ、力の大きさを表現していくことである。 また、更新に関しては、かなりの部分を現場でやり切れるかたちにしたい。瞬時に新しい情報を伝えるというインターネットの役割を考えたとき、これは絶対的な課題である。 一方、HPに関しては今後、携帯版をあらためて重視するという姿勢を大切にしていきたいと思う。アクセスに関して正確なデータはないが、携帯版のアクセスも相当数あるはずであり、ホームページの充実といったとき、PC版のみならず携帯版の充実をも同時に図っていくのでなければならない。日頃PCばかりを見るわれわれとは違って、実際主として携帯版を見ている人は多いのである。この点を忘れてはならない。 メルマガ PC版、携帯版ともに、メールマガジンは今後も強めていかなければならない。メルマガは、ネットの世界において、今後も限りない可能性を秘めた分野である。もともと、メルマガそのものが持つ影響力はとてつもなく大きいものである。たとえばネットショップ経営におけるメルマガの位置づけを考えたとき、それは容易に理解されるであろう。頼んだ覚えもあまりないが、次々送られてくるメルマガ。楽天・ Yahoo! ジオシティーズ・ NEC 121wareNEWS のような大手に加えて、メルカップ・ E-Magajine ・インフォシーク・まぐまぐ、など民間のメルマガ発行システムをつうじた営業通信など、大した内容でなくても 1 万人規模の読者を擁する発行元は多い。 省みてわれわれのメルマガ会員数は、今のところ夜遊びガイドの VIP メールが 1400 人強、公式ホームページのPC版 500 人弱、携帯版 400 人強と、メルマガの世界でいえば圧倒的に劣勢である。 1 万人の会員を擁する発行元は、じゅうたん爆撃のごとく、顧客の海を「面」で攻めていくのに対し、われわれはまだ、「点」で攻めているようなものである。メルマガを「チラシ」と考えるなら、マンション一棟ごと投げ入れるのではなく、契約してくれている一軒にぽつんといれているようなものなのである。この状態を、根本的に変えていかなくてはならない。 ソープランドのメルマガという形でストレートに浸透していかないのであれば、間接的な方法をも駆使して、読者数増大をやり抜いていくことである。民間最大手のまぐまぐが 2005 年からアダルト関連のメルマガを禁止したが、メルカップ・ E-Magajine ・インフォシークなどはまだまだ使える。これらのシステムを利用したメルマガを作っていくことである。 メルマガは、ホームページに来てもらうための「招待状」である。考えられる方法全てを駆使して、アクセス数増大に努めていかなければならない。幹部はもとより、フロント担当者各人は自らメルマガをつくり、配信する技術を当然にもマスターしていこう。 パソコン関連ですべての男子スタッフがマスターすべき当面の課題は次のいくつかである。 ・キーボードのブラインドタッチ ・ Microsoft Word ・ Microsoft Excel ・ Adobe Photoshop CS ・ Adobe Photoshop Elements ・ IBM Homepage Builder ・ Macromedia Dreamweaver ・ Macromedia Fireworks リンクの重要性 ホームページのアクセス数を増加させるための一策として、さまざまなサイトへのリンクも検討していかなければならない。全国の風俗サイトや優良店との相互リンクなども視野にいれていくことである。 現在のところ、われわれのホームページへのアクセス経路で最も多いのはやはり「金津園ワールド(KW)」である。このKWを徹底的に活用していくことである。とくに只今営業中はどしどし投稿していかなければならない。「トップレディ」を飾ったことや、泡姫データベースの充実で圧倒的なP指名数を獲得した経験からも、KWの活用はリンク政策の根本にすえていくべきである。 雑誌の有効な使い方 雑誌、とくに漫遊記とヘブンは集客力の要として今後も重視していかなければならない。とくに、ヘブンに関しては、このかんホステスの応募のきっかけとなっており、この点からも精力的な誌面作りに取り組まなければならない。 確かに、集客力という点からいうと、現在のところ圧倒的にホームページの力が勝っている、もしくは勝ってきたといえる。これは紛れもない事実である。したがって、最終的には R-GROUP のホームページを見てもらうための入り口という位置づけが当然にも成り立つ。これは今後も変わることはないだろう。 一方で、雑誌(とその誌面)が作り出す「店のイメージ」は、こんにち決して軽視できないファクターともなっている。たとえば、雄琴フォーナインの 4 ページ誌面を見よ。ホステスの写真もなければ声高な呼び込み文句もないが、確実に店の雰囲気とそのレベルの高さを伝えている。ホステスの具体的な写真がなくても、その店に行けば間違いなく高級なホステスが出てくることがわかる。ストレートな集客につながらなくても、 こうしたイメージ戦略は、最終的には顧客の関心そのものを決定づける力をもつ のである。また、高級感を重視した誌面とそれが作り出す店のイメージは、 R-GROUP を目指す女性たちにある種の「あこがれ」を与えるものであり、この点からも、われわれは引き続き雑誌の有効な使い方を研究していかなければならない。 ■会社組織としての整備 われわれは、風俗業をひとつのビジネスと考え行動するやり方を大切にしてきたし、今後もこの考え方は、強まりこそすれ弱まることはない。このような行動原理をさらに推し進めるためには、われわれの組織を文字通りの会社組織として整備=建設していく必要がある。登記上の会社というだけでなく、指導系列と責任の所在をはっきりさせ、序列を大事にしながら、同時に、ひとつの事業をみんなの力全体でやりぬいていくという意識を作り上げていくということである。 また、そのためにも人材を大切にしていかなければならない。多忙な毎日のなかで、楽しいこともなく、人材をすり減らしていくような愚があってはならない。一人ひとりが仲間であり、兄弟であり、未来を共有する同志である。一人として脱落者を出すことなく、事業を拡大していこう。 人材を大切していくという点において、人材教育という観点は決定的に重視されなければならない。人材を育てるためのプログラムを練り上げていこう。血の通ったプログラムは必ずや人を育て、その力は事業そのものの拡大につながっていくはずである。特に幹部の育成が緊急の課題であり、事業拡大の鍵を握るものであることをはっきりさせておく。 一方、従業員の福利厚生も大切な課題である。週一回の休日や支給品の増大、寮の充実なども図っていかなければならない。また、年末年始に二日間の休業を実現したことは、金津的に言ってもエポックな出来事であった。さらに、新年の企画も進行中である。このような企画を今後も増やしていこう。 また、社会保険やそれに代わる保険などもひとつひとつ整備していなかければならない。 さいごに「 R-GROUP の家族的結束」 金津園に働きに来るには、男子も女子も、みな等しく何らかの理由・事情があったはずである。理由もなく、新卒で就職してきた者など、だれひとりとしていない。抱える荷物の大きい小さいは別にしても、みんながみんな、例外なく背負う何かを持ってやってきたはずである。そうして R-GROUP に結集した従業員は、男子も女子も仲間であり、身内であり、ひとつの家族であるとわれわれは考えたい。そして、何らかの理由を背負って流れてきた者がもう一度立ち上がり、這い上がるチャンスを一緒になってつかんでいきたいのである。 だから何があっても頑張っていこう。一人の脱落者も出すことなく、勝利への大道を一緒になって歩いていきたいと思う。 2005 年は、われわれが大きく飛躍する要の年となることはまちがいない。従業員一人ひとりがその翼となって、ともに羽ばたいていこう。 【 2005 年の課題】 ■男子スタッフは一人ひとりが接客のプロとして自分自身の「接客術」を練り上げていく ■フロント担当者は実質的な店舗責任者としての自覚をもち、考え行動する ■ホステスの成長を心から願い、厳しくも暖かい指導を強めていく ■サービス内容の充実と講習のレベルアップを実現する ■宣伝戦略を飛躍的に強化し、ネット戦略をさらに推し進めていく ■雑誌を通じた効果的な宣伝を練り上げていく ■幹部は指導部としての自覚をもち、自分自身の指導能力の向上のため不断に努力する ■社会人としての基盤整備をしっかり固め、地に足のついた生活律をつくる ■地方求人をさらに展開し、素人の獲得に全力をあげる 2004.12 |