【変な高級店=姿麗人(シャレード)】
電話応対は、天下一品である。とくに、主任の福原という男子スタッフの電話応対は、私の知る限りソープ界において、そうそうない、素晴らしいものである。みな、一度こぞって冷やかし電話をかけてみるとよい。
03-3871-3570
とくに、システム説明・電車などの行き方説明・しゃべるテンポ・相手の名前を聞くタイミングと礼儀に関して学ぶべきところが多い。
ただ、この福原氏、電話応対はよいが、対面しての接客がよくない。
姿麗人の帰り、吉原の村の中にある「京まち」という居酒屋で食事をしようと思い、そこまで送ってくれと頼んだのだが、「京まち」は歩いて100メートルくらいの距離だとかなんだとかいって「送るのが面倒くさい」という態度がありありであった。
「どうしましょう、送りましょうか、どっちでもいいですよ。」
こういう物言いは、30点ではなく、まったくの0点になることを肝に銘じるべきである。結局送らなければならないのであれば、端から「お送りさせて頂きます」と言えばよいのである。もったいつけることで、お客にサービス精神の底の浅さをすべてを見抜かれてしまう。どっちでもいいですよ、という物言いには、できれば歩いて行ってくれ・・・という思いが透けてみえる。この物言いひとつで、電話応対の素晴らしさが水の泡である。単に「器用な電話応対」で終わってしまう。
男子スタッフは3人ほどいた。一人目、鶯谷からの送迎担当、応対は普通。
後部座席に乗り込ませる際、出入り口の天井に手を置いて頭がぶつかることを避けるタクシー業界の常識的サービス、なし。
電話は2回。
@「○○様、ご乗車になられました」
A「姿麗人送迎車、到着いたします・・」
その間、会話なし。
待合室、落ち着かない。テレビの音が大きすぎる。番組は野球。待合室に厨房があり、お客が待っているにもかかわらず、前のお客の下げ物を下げる音が大きすぎる。ゴミ箱になにか捨てる音が大きすぎる。何も考えないでポン!と捨てる音。不愉快極まりないものだ。
2人目のスタッフが、写真を3枚持ってきた。気合がぜんぜん入っていない。3枚のうち、一人の女の子に関しては、「この子はちょっと写真負けしています」とこともなげに言う。いきおい残りの2人から選ぶことになるが、この2人の説明がない。決めかねて「どちらが指名が多いの?」と聞くと、先月実績ではこの藤野の方が多かったですねというので、藤野にした。入浴料の支払いでは、こちらが財布からお金を出している途中、スタッフ氏はテレビの野球を見たりしてまったく注意を払っていない。恐るべき無自覚・無気力である。おつりを専用の袋に入れてもってきたが、「はい」と渡すだけのやり方である。せっかくおつりに関して工夫しているのに、これでは無意味である。やる気が感じられない。
案内は、ホステスが待合室まで迎えに来る雄琴フォーナインや福原銀馬車と同じやり方であるが、ただ、来るだけという感じ。セレモニー的な演出がない。
案内の時も、上がりの時も、男子が直立している。直立というと聞こえが良いかも知れないが、要するに腰を折らない・ひざを着かないのである。これも不愉快なものだ。
ホステスのサービスは、マティーニと同じ。大衆店以下であった。キャラクターが良かったので、満足はしたが、ただ、それだけである。ホステスのキャラクターに頼る営業方針ほど危険なものはない。
「高級店建設は、ホステス個人の個性に頼るべきではなく、店が定めホステスに方針化しているサービスの水準によって成立するものである」(早坂)。
早坂の「遺言」は、けだし、正しいと言わねばならない。
上がり部屋。アンケートは形ばかりのもの。
「どうでした?」
「よかったよ。」
「そうですか。」
要するに、こういうことであった。
入浴料徴収のときにテレビに気をとられていたスタッフ氏が、帰るときフロントに座っていたが、私がフロント前を通過しても、顔もあげなかった。
スタッフ福原に今晩の泊まる宿を相談したが、ホテルの名前を2つほどあげただけで、「今日は浅草カーニバルがあったので、どこもいっぱいかもしれませんねぇ・・」というだけであった。宿を探していて、すでに夜の11時を回っているのだから、「お探ししましょうか?」というくらいのサービスは、おもてなしという観点からしても、8万クラスの店にあっては必要かと思われる。
奇妙な「高級店」である。
帰りの送迎車の中で、若いスタッフが漏らした。
「かつては姿麗人といえば、吉原で一番といわれていた。しかし、今は下降線をたどっています・・・」
その理由は、あきらかに主体の側に存在しているのである。
【DETA】
姿麗人
110分81,500円(31500円+50000円)
http://www.msj-net.com/
http://www.msj-net.com/sharade/
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