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【当日欠勤について】2006.10.13 当日欠勤に関しては、根本的には、その意味の重大さがホステスの中に位置づいていないという点にその原因の本質があると考えるべきであるが、ホステスの中に位置づいていないということは、とりもなおさず、店のホステス指導の中にそれがきちんと位置づいていないということに他ならないわけであって、ホステスの当日欠勤という事態は、じつはわれわれ自身の問題だということなのである。 どのような場合でもそうであるが、部下はある種自分の鏡なのであって、自分のなかにある質がそのまま反映されるということでもあるのだ。もちろん、当該のホステス自身の「もともとの質」ということもあるかと思うが、すべてを当人の責に帰すというのであれば、「あるがままを使う」ということになって、指導はそもそも不要ということになってしまう。 しかし、それは間違っている。そうした考え方はおかしい。 まずは、我々自身のなかに「客商売の根本」をあらためてはっきりさせるところから始めるべきだと考える。 まずもって、われわれの商売は「指名予約をとって、それに応える」というやり方である。決して「道を歩いているフリー客をひろって入れる」商売をしているわけではない。 指名予約をとってそれに応えるということは、あたかもコンサートのチケットを売っているのと同じである。「朝の部」「昼の部」「夕方の部」「夜の部」「深夜の部」といったふうに、1日5回公演をやっているようなものである。お客様はそのチケットを予約して公演を観に来る。役者が病気でたびたび舞台に穴をあけているようでは、そもそもコンサートは成り立たないし、そうした役者は人気もでない。また次からは仕事がもらえなくなる。 自分の舞台を待っているお客様がいる。どんなことがあっても舞台は空けられない。 ------それがプロである。それが客商売を生業とするもののまともな感覚である。 翻って、われわれの商売においてはどうか。 予約を入れたお客様は、そのホステスに会うために時間をつくる。岐阜・愛知など近隣の方でも最低3時間から4時間はそのために時間を使っている。関西・北陸・浜松のお客様なら、最低5時間から6時間、さらに遠方のお客様の場合、丸々1日空けて遊びに来られる例も多い。当然、交通費その他の費用もかかっている。 さらに、こうした予約は、多く何日も前から予定されているものであり、最大1週間前からになる。 こうして予約を入れてくださっているお客様に対し、当日になって「今日は体調がよくないので休む」ということが、いかに傲慢で勝手極まりないことであるかをよくよく自覚させることである。 お客様の受ける被害感は、想像以上に大きい。 「なんだ、このホステスは。なんだ、この店は。いい加減だな。」 「客をなんだと思ってるんだ」 「もう、こんな店なんか来ないよ」 「もう、こんなホステスなんか、二度と指名しないよ」 こうした怒りは、至極もっともというべきである。 さらに恐ろしいのは、リアルタイム情報などで当該ホステスの当日欠勤を知った多くのお客様が、自分の予約をキャンセルされることを恐れて、 「このホステスに予約を入れても欠勤されそうだ・・・」 と、予約を入れなくなってしまうということである。 実際、当日欠勤の多いホステスには、新人であっても現在、すでに予約が入らなくなっている。これは、当該のホステスばかりでなく、店側にとっても、あまりにも重大な損害だといわねばならない。 一般的な方針として、 @素人で入店してくるホステスには、その当初から「入った予約は何があっても受けなければならない」という意識を植えつけていくことである。客商売の根本を、しっかりとその魂に刷り込んでいくことである。 Aソープの他店経験者・他風俗経験者は、当日欠勤に対する罪悪感が欠落していることが多い。とくにヘルス・デリヘル出身者の場合にその傾向が顕著である。かれらには、客商売を生業とするものの根本的な道徳をあらためて説くと同時に、R-GROUPの営業のあり方(指名予約をリアルタイムに受けてそれを消化していくというあり方と、そうすることで初めて金津園で唯一成功をおさめてきた事実)を徹底的に教え込み、意識の転換をさせていくことである。 指導は、どのような場合でも上意下達式におしつけるのではなく、当該の指導部が、その指導部としての責任を自覚しつつ、部下とともに課題を担いぬく決意をもって粘り強くやり抜いていくことである。 TOP |