講習を通じて見えること、感じること

R-GROUP事務局
講習担当

接客業であり高級ソープランドである以上、R-GROUPでは講習を通じた、ある種の「教育」を非常に重視しています。しかしそれは単なる技術指導ではなく、働くキャストさんの素直な人間力に依拠し、それを徹底して伸ばすという方向性が、その中心に座るべきだと考えています。

技術偏重主義に歪められた講習観
いつの頃からかわかりませんが、高級ソープランドの講習といえば徹底的な技術指導が中心のように語られる時代がありました。言葉にして語るのも少し憚られるのですが、それは手技とか体位とか、主として性技にまつわる言葉で表現されるものです。そして、その性技が優れていたり、性技を繰り出すスピードが早かったりすることを性的にすごいことだと伝説的に語ったりする傾向がありました。

私達は、そうした伝説的に語られた業師(わざし)あるいはそうした技術に対して、やはりまずは限りない敬意を表したいと思っています。
しかしながら、敬意は表しつつも、一方ではそうした技にこだわり、技に堕すれば堕するほど、実は性の本質からは遠ざかっていくのではないかとも考えています。

技術をつかう人間そのものにこそ価値があるという立場
もちろん、サービスにおいて技術そのものは大切なことです。しかしもっと大切なことは、技術を繰り出すのは人間そのものだという点であり、技術そのものに価値があるのではなく、その技術を技術として使いこなす人間の存在そのものに価値があるのだという点です。
ここを見失うと、人間存在が充溢しているときは技術も生きてきますが、人間存在が喪失し始めるととたんに技術レベルも下がってくるという結果になってしまいます。
当たり前のことですが、どんなに素晴らしい技術を持っていても、やる気が失せればそれを使う気もせず意味がないということですね。
生身の人間が辿ってきた歴史との格闘、自分自身を表現することの難しさ
女性がサービスに立ち向かうためには、お客様と対面するまでに、まずは自分自身との格闘があります。
この格闘に勝ち抜かなければ、どんなに口で立派なことを言っていても心のなかでは「サービスは女として負けることだ」という力学が働くことさえあります。

キャストさん一人ひとりにそれぞれ個別の歴史があって十把一絡げに言うことはできませんが、総じて言えるのは、自己表現=自分自身を表現することが得意でない人が非常に多いという点です。
思いはたくさんあっても、それを十分に伝えることができない。表現できない。伝える術を知らない。だから誤解される。理解されない。

見た目の華やかさとは別に、そういう苦しみのなかで、自分を閉じて生きてきた人が多いのです。ここでいったん格闘し、苦しくても突破していく作業が、接客人として成長していくうえで、どうしても必要になってきます。
素直な人間力がもたらす豊かなサービスと価値
私たちの経験上、ソープランドにおいてお客様からもっとも評価され、もっとも支持されてきたソープ嬢としての最大の能力は「素直な人間力」です。

技術も不可欠です。容姿も、とても大切です。しかし、結局のところこの素直な人間力こそがすべてを制してお客様の心をとらえ、価値を見出していただけているのだと実感しています。

自分自身を表現することを学んだキャストさんたちは、この素直な人間力を導きの糸としながら、技術を学び、カラダを磨き、接客人・サービス人としての成長をかけて、頑張っています。

頑張るキャストさんたちの姿を、ときどきお伝えさせていただきますね。