丹羽R-GROUP事務局統括に聞く

自然な写真でキャスト選び・R-GROUPの写真論(2)

なるほど、ルックスも大切ですが、それ以上にもっと大切なことがあるということですね。
丹羽:はい、ルックスと言っても、男性が女性に対して可愛いと感じる瞬間というのは、顔形より表情であったり愛嬌であったりするもので、そうしたことも含めてのルックスだと思います。
それを写真一枚で表現するのは難しいですね。
丹羽:はい、動画などもいいと思うのですが、現在よく配信されているキャストさんの動画も、やはりスタイルの良さを強調する以上のものにはなっていないような気がしますので、これもどういう表現が可能か考えていきたいと思っています。
ポーズをとるだけの動画じゃなくて、笑ったり話したりしている動画があるともっとキャストさんの個性が伝わると思います。
丹羽:キャストさんのプライバシーにも配慮しながら、そうした取り組みも考えていきたいですね。
さて、それでは次に風俗店がホームページに載せるキャスト写真について、その本質といいますか、なんのための写真か?ということについてお伺いしたいと思います。
つまり誰のための写真か、そしてその写真の任務はなにか?ということですね。どのような要素が求められ、どのような写真として提出されるべきか?ということなんですが。
丹羽:前もお話したのですが、まずもってキャストはタレントでもなければ、グラビアモデルでもない、徹頭徹尾、接客人であるということ。ここがわれわれR-GROUPのキャスト論の根本的な核心で、ここがまず押さえられなければならなりません。この前提に立たないと、営業論としておかしな話になってしまいます。

したがって、われわれが求められている写真というのは、お客様にお遊びいただく接客人としてのキャスト、ソープ嬢としての女の子を選び出す基準としての写真です。
そのようなキャスト写真の本質を表現するために心がけていることなどありますか?
丹羽:はい、まず大掛かりな照明、撮影機材は使用しないということですね。照明機材によって、まるで芸能人の写真集のような写真にすることも可能なのですが、そういうことはあえてしないようにしています。

また、カメラも何十万もする高額なものではなく、ごく一般的な一眼レフのカメラを使用しています。プロカメラマンが撮ったような仕上がりではなく、素直な素人撮影を目指しています。つまり、ありのままの姿を写し取る、そんな写真を心がけているということですね。
撮影の仕方についてはどうですか? やはりポーズを取らせたり、演出のようなことはやるのですか?
丹羽:撮影の際は腰を大きく捻りポーズをとってもらうのではなく、またカメラ目線も気にせず
「ただそこに座ってください」
「そこに立ってください」
「服を脱いでいってください」
自然と乱れた髪を直す際は
「そこで止まってください」
こういったかたちで撮影を行い、出来る限りの自然体の写真にこだわっています。

また、採用が決まった女の子には撮影の際に自分の私服を持ってきてもらう事をお願いしています。ドレスやスーツで着飾るのではなく、普段に着ている私服、ひとりひとりの持つ個性とその魅力。照明を使わず自然の光のなかに浮かぶ自然体の雰囲気、その姿にある魅力を撮りたいと思っています。