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2015年01月20日 (火) 11:58更新



キャスト入店のルートを限定する

ソープランドに限らず、あらゆる風俗業において働くキャスト女性を獲得すること、そしてそのキャストを間断なく補給することはもっとも中心的な課題です。
有望な新人キャストが間断なく入店してくること、さらに言えば、実力ある人気キャストが一定の期間在籍し働き続けること、結果として在籍キャストが多くなり、お客様の選択肢が増えること。こうしたことがかなりの程度集客の決定要因、店の発展の原動力になっています。
だからこそ、どちらの店舗様においても集客の前提として働くキャスト女性の獲得に全力をあげているのだと言えます。
しかし、だからと言って誰でも無条件で入店させるというわけにはいかない。そこには自ずと基準が存在する。このキャストの獲得基準、すなわち「どのようなキャストを入店させ維持するのか?」という店の方針が、端緒的には店のカラーを決定しているといえると思います。

現在、キャストの入店経路(ルート)には主として次のようなものがあります。

1. 求人ホームページを見て自ら応募してくる独自ルート
2. 在籍キャストの友人が応募してくる友人ルート
3. スカウト会社がスカウトした女性を店舗に「有料で」紹介してくるスカウトルート
4. ホストなどが自分の“客”を紹介してくるホストルート

すでにいろいろな場面で述べていますが、R-GROUPの場合は「独自ルート」か「友人ルート」の2通りを唯一の入店ルートと決めています。友人ルートの場合でも「紹介=そのまま入店」というかたちにはせず、友人を紹介しようとする当該キャストが自ら独自に応募して面接を受けて採用され入店をかちとったように、その友人にもきちんと独自に応募してもらって正規の面接を受けていただいています。もちろん友人だからといって有利に入店できるということはありません。当然、不採用になることもあります。

ところで、採用されるキャストさんとはどのような人たちでしょうか。
極めて当たり前のことですが、まずはR-GROUPで働きたいと熱望している方です。
というのは、非常に不思議なことですが、応募してくるキャストさんすべてがR-GROUPで働くことを熱望しているかというと、そうでない場合もあるのです。
どういうことか。
いろいろな店の面接を受けてみて「よさそうだ」と思った店を選んで入店を決める・・・こういうことをやる人が、かなりいるということです。


R-GROUPで働きたい!という気持ち

実際に働こうとする立場に立つならば、多くの選択肢のなかから自分にとってもっとも条件のいい店を選びたいという気持ちは、それ自体としてわからないわけではありません。実際そういう労働側のニーズに迎合するかのように、多くのお店様が他店との比較において自店の条件の良さをキャストにアピールしている現状もあります[※注①]
しかしながら、たくさんの店の面接を受けてその中から自分にとってもっとも条件のいい店を選ぶ・・・こういうスタンスをとって面接に来る方は、面接を受けに来ているのではなく、じつは店を面接しに来ているのです。

普通は自分が採用されるかどうかが面接の一番の関心事になるはずですが、こういう方は、自分が不採用になるなどということは想定していない。面接を「採用・不採用を決める場所」だとすら思っていない。採用されるのは当たり前の前提で、問題は応募者である自分が「働く気になるかならないかを決める場所」だと思っています。だから最初から「くわしく説明を聞いて、条件がいいなら働いてもいい」というスタンスでやって来ます。

しかし本来面接というのは、「仕事を求め、当該会社への帰属を求めて受けに来るのが本筋であり礼儀[※注②]」です。
こうした最低限の礼儀をわきまえない方、自分はあくまでも雇われる側であって雇うのは店側だという常識が理解できない方、不採用になるかも知れないという正常な危機意識を持てない方は、やはり対象外ということになります。

どこの他店でもない、R-GROUPで働きたいと熱望していること。R-GROUPの営業方針と求人スタンスを理解し、そこに共感していること。当然のことですが、ここがまずは面接において第一義的に重視される点です。



人間的な素直さ、あるいは素直な人間力

さらに大切なことは、人間的な素直さです。じつはこの点がR-GROUPの面接においては、もっとも重視されるところです。あえて誤解を恐れずに言ってしまえば、ソープランドにおいては容姿よりも年齢よりも人間的な素直さが100万倍も大切だとわれわれは考えています。これは何の根拠もなく得手勝手にそう思っているというのではありません。長年のソープ営業のなかで、どのようなキャストのあり方がお客様からの支持を得てきたか、どんなキャストがたくさんのご指名をいただいてきたかの統計を元にした考え方です。

実際、「献身・愛情・エロス」を基調とするソープランドにおいて一定の支持と定評を獲得しているキャストは、例外なく素直な人間力に満ち溢れた方ばかりです。相手がうれしいと思うことが自分もうれしいと感じる感性。相手が喜んでくれることを自らの無上の喜びとすることができる感性。こうした感性こそが接客の世界においては何よりも大切です。
そのためには、まずは相手の言葉を素直に受け取ること、素直な受け答えができること、そして素直な表現ができることです。

たとえばそれは入店後の講習においても同じです。先生の言葉や指導を素直な気持ちで100パーセント受け入れ実践しようとするからこそ、成長が期待できる。実際、現在R-GROUPの指名上位にいるキャストさんたちは、自ら再講習を求め、先生の教えを忠実に実践している人ばかりです。まさに素直さこそが伸びゆく指向性を支えているのですね。



スカウトルート・ホストルートは断じてとらない

もう一点、スカウトルートとホストルートに関しても一言述べておきます。
われわれがこうしたルートからの応募を一切お断りすることを表明してからもう10年くらい経ちますが、未だにホストを名乗る人やスカウト会社からの電話がかかってきます。

スカウト会社は、自社のスカウトマンが街角などで声をかけて連れてきた女性を風俗店やキャバクラ、AVなどに紹介し、その見返りとして紹介料を請求するビジネスで、ここ数年非常に増えてきた業態です。一度googleなどで「スカウト会社」と検索してみてください。相当数のスカウト会社が活動していることがわかります。最近では迷惑防止条例で街角スカウトそのものが禁止されていることもあり、SNS・出会い系サイトでスカウト行為をする例も増えています。紹介料は紹介先の業態によって変わりますが、風俗業だとキャスト売上の10パーセント程度を継続的にバックさせるというのが一般的です。

一方、ホストルートはホストが自分の客を風俗店に紹介します。紹介料は発生しませんが、彼らは紹介した女性の稼ぎそのものを自分の店につぎ込ませることで相当額の “バックマージン” を得ます。

スカウト会社やホストからの紹介を、リクルーティングの主要な柱と考えている店舗様もあると思います。風俗業界をスカウト業界やホスト業界とリンクさせて「共存共栄」「持ちつ持たれつ」の関係だと考えるお店様もあるでしょう。それで店が成り立つのであれば、それはそれでひとつのやり方だとは思います。

しかし、われわれR-GROUPはこの2つのルートをきっぱり否定しています。あくまでも独自ルートと友人ルート、この2つです。

われわれは一般的・抽象的な「ソープ嬢」を募集したり採用したりしているわけではありません。まして高級店サービスができる女性なら誰でもいいと考えているわけでもありません。R-GROUPの路線に共感し、この旗のもとで働きたいと思う女性を募集し厳選して採用する、この原則を貫いています。

ときには在籍が少なく、出勤するキャスト数が少ない時期もありますが、どんな場合でもこの原則を揺るがせにしないことで、R-GROUPの会員様に喜んでいただける、真に高級店にふさわしい、人間的に愛すべきキャストをスタッフとして迎えることができると考えています。

(2015.1.18)




[※注①] 求人ホームページ第一章 R-GROUPの求人に関する基本的なスタンス
[※注②] 丹羽R-GROUP事務局統括に聞く「キャストはタレントではない」