1. ホーム
  2. 路線文書
  3. R-GROUPの現段階
R-GROUPの現段階
目指すべき姿と今の現状との間にあるものを探り、われわれがどこまで到達したのかをはっきりさせ、高級ソープランドとしての完成度(東海地区における覇権)を見極めるための総括と展望




■はじめに
激動の一年というにふさわしい 2004 年が暮れようとしている。この 1 年間の取り組み、そしてわれわれが R-GROUP として高級店の立ち上げを開始して以来の数年間を振り返り、来るべき新年に向かって、さらに万全の体制を作り上げていくのでなければならない。まずそのための作業として、 2004 年までの取り組みを総括し、 2005 年をどのようにつくっていくのか、その具体的方針を 明らかにしたいと思う。

2002 年のホームページ 立ち上げの際に、われわれは、こう記した。

私どもの原点は、最高の贅沢と満足感をお客様に感じていただくための高級店をつくるという点にあります。数年前、岐阜・金津園に、その真の意味での高級店をつくりあげるべく取り組みを開始して以来、今日までにクラブロイヤル・ルネッサンス・ラブティファニーの三店舗を立ち上げ、それぞれの営業を通じて、ソープランドのあるべき姿を皆様に問うて参りました。
戦後最悪の不況、デフレの時代といわれ、すべてものが安売りの対象とされるなかで、風俗業でさえも、現在、安売りと切り売りの掛け声に飲み込まれつつあります。そんな時代に、高級店を模索し始めた私どもの取り組みは、一見、時代に逆行するものと映るかも知れません。しかしながら、そのような時代であればこそ逆に、真に価値あるサービスは普遍性を持つものであり、本物は時代を超えてお客様の心をつかむものだと、私どもは確信したのです。
この私どもの確信を現実のものとするために、全てのお客様にいくつかのお約束をしたいと思います。
1 まず、何よりも、女子スタッフ(ホステス)の質およびサービス内容の向上に、全身全霊をかけて取り組みます。女子スタッフは、お客様に尽くしぬくことを自らの喜びとし、また仕事をつうじて自らの人間的成長をもかちとって参ります。
2 同じく、男子スタッフ(ボーイ)の接客マナーの向上に、日々取り組んで参ります。男子スタッフは、お客様とホステスをつなぐかけ橋として、清潔・誠実をむねとし、高級店に相応しい品格を維持するよう努めます。
3 ソープランドという遊び場と、そこに勤めるもの全体の社会的地位向上に、努めて参ります。風俗業を、特殊な「日陰産業」というイメージから解き放ち、サービス業一般としての社会的承認をかちとり、社会に開かれた職場となるよう、自信と誇りを持って努力して参ります。
自らのなしうる最高の仕事を日々積み重ねながら、「東海地区最高峰」という巨大な山に一歩ずつ昇りつめていくこと、それが私どもの決意であり、夢でもあります。 皆様の、ご愛顧・ご支援を衷心よりお願い申し上げます。

これが当時のわれわれの、偽らざる決意であった。ホステスの質とサービス内容の向上、男子の接客マナーの向上、そして、風俗業そのものの社会的地位向上の3つを掲げ、「東海地区最高峰」の名を不動のものにしたい、それがわれわれの決意であった。旧態依然とした風俗業のあり方とはきっぱりと訣別し、従業員の成長とグループのビジネス的な発展を展望し、独自の路線を進むことを決意したのである。この路線の正しさをあらためて明らかにすると同時に、その今日的な到達点を探っていきたいと思う。



2004 年までの総括
■各店舗の前進と到達度。ホステスの質と量(省略)
■ホステスのサービス内容 (省略)
高級店と大衆店 (省略)
サービスの具体的内容
次に、そのグレードの高いホステスによる献身的なサービス内容の課題である。
R-GROUP のサービス内容といったときに、一般的に言われもし、またわれわれ自身も課題としている、いわゆる「恋人ムード」がある。
恋人ムードとはなにか。また、恋人ムードを重視する考え方はどこから来たのか。
もともと恋人ムードとは、いわゆる「ヌキ」の仕事に対するアンチテーゼ、艶グループ(具体的にはユキ)の仕事に対するものとしてとして考えられたものである。そして、同時にそれが「癒し・リラクゼーション」といったわれわれの目指す方向性にマッチしているということでもある。
艶グループの仕事をひとことで言うと、通例いわれる「とにかく抜いて抜いて抜きまくれ」とか「○○から手を離すな」とか「とにかく声を出せ」といった類の、射精そのものを目的としたハードなサービスということになる。 5 回でも 6 回でも抜けるものなら抜け、といった具合である。そのためには、下はなるべく痛めないように使う時間を短くして、手と口を多用せよということになる。また、「足つぼ」に代表されるエロス的世界とは無縁の屈服的なプレイ、ピンクチェアを使った女性上位の徹底的な攻めなど、「こすればイク」といわんばかりの攻撃的プレイのオンパレードである。こういう類のサービスをもって長年、ユーザーをして「(自称)仕事の艶グループ」とか「(自称)日本一のユキさん」などと言わしめてきたわけである。
しかしこのようなサービスのあり方は、実は、もっとも肝心な「性の本質」から遠ざかる道なのではないかと思う。われわれは、性を商品とし、性を売る以上、当然のことながらその性そのものに関して誰よりも知悉=熟達し、その性の本質=深淵にもっとも肉迫しなければならない。
その立場に立って考えたとき、性の本質は、行き着くところやはり「愛情」なのである。 愛情によって献身性が生まれ、エロティックな性の世界も結局は相手に対する愛情を媒介として成り立つものである。したがって、サービスの具体的内容には、この「お客様=一人の男性に対する愛情」とう契機が徹頭徹尾貫かれるべきであると思う。「恋人ムード」を根幹において支えるものもまた、このお客様に対する愛情なのである。ここがはっきりしていれば、一切のサービスは、真にエロスに満ちた内容になっていくのである。逆に瑣末な技術論は邪魔になっていくともいえる。
これまで、どこの店においても講習でサービスにおける「愛情」の大切さを重点的に教えてきたところはなかったと思う。むしろ、技術指導までもいかない、“手順指導 ” に終わっているというのが実情ではないか。即ベッドの手順、椅子洗いの手順、マットの手順・・・、こうした、いわば“説明”の類を「講習」と呼び習わしてきたのである。しかし、実際に指名をとっているホステスが例外なく愛情に満ちた個性であることに今一度あらためて思いを致すとき、指導し伝え、作っていかなければならないホステスの接客内容の柱は、いかに愛情をもって接するかという点であることは、明らかではないだろうか。
このことに、早く気がつくべきである。
学校教育における性教育がじっさいには「性器教育」になっているという批判の言いたいところは、性教育の本質は、愛と性愛の理解にあるのであって、性器の形状やしくみを理解することにあるのではないということなのだ。技術=形式ではなく本質を、手順ではなく人間に対する愛情を教える「講習」は、ある意味、ホステスに対する性教育そのものなのだといってよい。この「講習」=ホステスに対する性教育という考え方を柱にすえつつ、今後の講習内容の豊富化のために、さらに努力していかなければならない。
われわれは今、「仕事の艶グループ」の凋落は、性の本質からの逃避に最大の原因があると考えている。とするならば、われわれこそがもっとも「性の本質」に近づき、そこから商品化すべき課題を練り上げていくのでなければならない。サービスにおける「愛情」をひとつの課題とすることは、今日的なわれわれの到達点である。



イベントに関して
昨年からはじめたイベントは、硬直した日々の営業へのカンフル剤としてすばらしい効果を発揮したといえる。とりわけ、ティファニーのイベントは 35000 円という値段設定もあり、朝から客が列をなすという爆発的な集客を実現することができた。この集客力は、昨今の景気に照らし合わせて奇跡的ともいえるものであり、結果として、金津園全体の耳目をひくものとなった。また、割引することで単価が落ちてなお売り上げは増大したのであって、ティファニーのメンバー増加とともに、店舗立ち上げに対する貢献度は、強調しすぎてもしすぎることのないくらい、その効果は大きかったといえる。この時期に「イベント」という営業案を打ち出したことそのものの成功と総括したい。
一方、ルネッサンス・ロイヤルの割引イベントは、客数がやや増えたにとどまった。むしろイベント当日も指名での来店が多く、安価なフリー狙いの来店は、期待したほど望めなかった。結局これは、客層の違いを意味するものであり、ロイヤル・ルネッサンスの客層は、要するに「割引を魅力と感じる客層」ではないということだ。したがって割引イベントはさほど効果がなかったのである。
ティファニーのイベント成功に目をつけた他店舗が、二匹目のドジョウを狙ってイベントをやり始め、一時期金津園は「イベント流行り」になったことがある。しかし、結局どこも大した成果をあげられなかったと聞く。逆にイベント時にホステスの手取りを下げるなどの姑息な手段を用いたことで、店の懐の狭さを自己暴露したにすぎない。われわれは、ホステスのやる気を引き出すことで、同時に店全体の活性化も図っていきたいと考えている。

男子従業員
・・・(省略)・・・
われわれのイメージする、ソープランドの男子スタッフの姿とは、たとえて言うならば、高級ホテルのボーイのようなものである。身なりは正しく清潔、言葉遣いは丁寧で洗練され、笑顔でお客様の心を溶かすような、明るくさわやかな姿である。お客様が主役であることを十分理解し、目立たず、黒子に徹しているような姿である。そんなスタッフに案内されれば、どんなにか気持ちのよいことであろう。
ところが、金津園では、いまだに天然記念物のような従業員もちらほら見かける。髪は茶髪で長髪、黒いシャツに柄物ネクタイ、色物ダブルのスーツで手には指輪、近寄ると安物の香水のニオイ、いかつい顔に口ひげ・・・。ヤクザともホストとも、いわく言いがたい、名状しようのない不思議な雰囲気である。こういう格好を好んでする御仁は何をしたいのだろうか。ホステスの気でも引こうとしているのだろうか・・? 接客のプロに徹するなら、それなりの格好と態度がやはり必要であろうと思う。お客様が光り輝くために、自分が黒子となる。男子の接客には、そういう考え方が基本にすえられるべきである。


社員=男子スタッフの課題
(幹部陣の指導能力の問題)
部長・店長・主任ら会社の幹部陣は、そもそも店と会社全体を指導する立場にあるものとして、全人格的に仕事に没頭しなければならない。誰よりも働き、必要以上の休みや休憩などはないものと思わなければならない。これは、あらゆる組織において責任ある立場にある者の宿命である。こうした決意を持てない者は、幹部たる資格がない。むしろ幹部になるべきではない。
風俗業の幹部にありがちな、夕方に出勤し、少し顔を出したらあとはパチンコにうつつをぬかし、終わりがけに金だけもって飲みにいく。こんな幹部のもとでは会社の成長は到底望むべくもない。社員は勤労意欲を削がれ、店の隅にはほこりがたまり、ホステスの仕事はいつの間にかいい加減となり、職場が惰性に支配される。こうしたダラ幹の指導能力のなさによって、事業は傾いていくのである。
われわれは、こうしたあり方とは無縁である。幹部は率先して店の運営に携わり、的確に指導し、問題が起きたときにはすぐに対処できる体勢を常にとっているべきである。
さらに幹部は、店と会社を発展させるために、営業能力の研鑽に邁進すべきである。新しいアイデアと時代を先取りする能力、そして、それを日々の営業につなげていく能力である。
また、幹部は自分自身のそうした指導能力を高めるための勉強を惜しんではならない。なによりも、自らの職業であるソープランドの仕事内容に関して常に研究と勉強を怠らず、誰よりも熟達していなければならない。そのためには、自ら投資し、全国の高級店をまわり、女子の仕事・男子の仕事を覚えあるいは盗まなければならない。また、そうした努力を通じていつでも講習できる内容と技術を身につけていなければならない。
また、そうした専門知識と同時に社会的に通用する一般教養の習得にも努力すべきである。
・・・(省略)・・・
また、幹部はミーティングを価値あるものとするため、その準備に全力を注がなければならない。ミーティングは、男子スタッフの日々の仕事内容の点検であり、われわれが進むべき道を明らかにする唯一の場所である。スタッフは、このミーティングの場所で自らを点検し、意見を表明し、全体的意思一致をかちとっていくのである。ミーティングが安易な「ご苦労さん会」であってはならない。

(H問題の教訓)
・・・(省略)・・・

(停滞主義)
一部において「自らを飛躍させるための一切の努力と挑戦を放棄してあるがままの自分をどこまでも温存し、一方で旧態依然とした昔ながらのやり方を固持しようとする傾向」が生じた。時代は移り変わり、あるいは発展し、それにしたがってわれわれに求められる能力も変わってくる。常に時代を先取りしながら、新しい戦略を準備していかなければならない。それを放棄したところに、会社の発展も、したがってわれわれの未来もないのである。
停滞主義の第一は、パソコンとインターネットを自ら習得する努力をあらかじめ放棄してしまったところにある。しかし、いまやパソコンは風俗に携わる人間にとって欠く事のできない必須のツールである。パソコンなしに、あるいは、インターネット=ホームページなしには一日たりとも営業できない、それがわれわれをとりまく現在の状況である。メルマガを抜きにしては日々の集客ができない、出勤データベースがなければ毎日の予約も埋められない、写真の更新を抜きにしてはHPと店に興味を持ってもらうことすらできない、それが現実である。さらにいうなら、思うようなHPを作り、それを豊富化し、自ら更新する力がなければ、ネットを通じた宣伝戦に勝ち抜いていけない。これは、HPを作れる人間を雇って、それを間接的な自分の力にすれば事足りるという問題ではないのである。好むと好まざるとに関わらず、今や集客はインターネットの持つ巨大な力を利用する以外にない。利用する主体の側にネットに関する知識と技術は何があっても必要不可欠なのである。
それほどまでに重要なネット戦略を担う決意を放棄したとなれば、やることがなくなってしまうのは理の当然といわなければならない。
時は流れ、時代は常に進歩し、技術は革新される。古いやり方にしがみつき、そのあり方を温存しようとする限り、時代に取り残され、化石とならざるを得ない。この点、あたらしい課題に向かって突き進む姿勢と不断の勉強を、われわれ社員全体の確認としておきたい。それをぬきにしては、個人の成長も会社の成長もないのである。

(退店組の教訓)
退店組に教訓にはいろいろなものがあるが、心の底から会社の指導を受け入れることの大切さ、ともに働く仲間と心を合わせて事に当たることの大切さ。それ以上に大切なことはないということを確認しておきたい。

(個別主義・地方主義)
店舗間の確執の教訓も、風化させてはならない。ロイヤルの客数が圧倒的に多かったころ、ロイヤルのフロントに座って客を送っていたことをもって、ティファニーを立ち上げたのは自分の力だと主張するような傾向が生じた。しかし、そうした考え方は、やはり間違っているし、そういう態度はかならず店舗間の対立を引き起こす。 社員は、どこの店舗に配属されていようと、会社全体の利益のために力を尽くすべき であって、個人主義・地方主義はとことん排除すべきである。共同性の確認という点で、こうした傾向は批判的に教訓化しておかなければならない。

(待機主義)
一部において自ら飛躍するための努力を放棄し、待機主義に陥る傾向が生じた。ここ一番飛躍を求められたとき、自分自身の限界と対決し、命がけの飛躍をめざすのではなく、なんどもチャンスを与えられながら、そこから逃げ続けるという傾向である。パソコンに習熟しようとしない。結果として、HPの更新、写真の加工、メルマガを使った宣伝戦に、大幅な遅れをとることになった。待機主義は、その個人の成長だけでなく、会社の成長を押しとどめるひとつの典型として教訓化すべきである。

・・・(省略)・・・

・・・(省略)・・・住民票・保険証・免許証をはじめ社会的基盤の整備は火急の課題である。住民票が他府県にあるもの、住民票の住所と免許証の住所が違っているもの、国民健康保険証のないものは、ただちに対策をとるべきである。はっきり言うならば、社会的基盤が整備できていない人間は、社会人ではないのである。また、自覚あるもの、指導的地位にあるものは、早めに寮を出て、自分のマンションと車くらいは準備すべきである。まずは法的社会的基盤の整備、そして経済的基盤の建設である。これができない人間は、社会人=会社人とは言えず、所詮デラシネ(根無し草)にすぎないのである。


求人に関して
・・・(省略)・・・


慰安旅行の成功
・・・(省略)・・・


事件に関して
2004 年も、ある種われわれらしい「事件」が多かった。その中には、笑い話で済むものもあったが、一歩間違えば大事に発展してしまうものもあったのである。この点、冷静に総括しておかなければならない。
(黒騎士事件)・・・・・・・・・・省略
(姫・ましゅまろ★まん事件)・・・省略
(S事件) ・・・(省略)・・・
(Y事件) ・・・(省略)・・・


2005 年の課題と方針
激動の 2004 年を総括し、 2005 年の課題と方針を明らかにしていきたい。
事業拡大と幹部育成
2005 年は、 R-GROUP の今後を決定づける重大な飛躍の年となることはまちがいない。3店舗の運営を万全なものとしつつ、新店舗展開のチャンスがあれば、積極的に打って出るべきである。日々の仕事内容や、われわれの主体性もまた、そこからとらえ返し、いつチャンスがあっても即対応できるように、自分自身を鍛えあげていかなければならない。もともと人間の成長とは、あらかじめの準備の上で実現されるものではないことに思いを致すべきである。与えられた課題の大きさに身震いしつつも、必死になってその要請に応えるべく死力をつくして戦い抜いていくことで、自分自身の成長も勝ち取られていくのである。人間の成長に年齢は関係ない。自分の実力をはるかに超える課題が与えられたときには、飛躍のチャンスだと喜び勇んで受けて立とう。そうした資質こそ、成長する企業の幹部にふさわしいものである。


ホステスの指導に関して
ホステスの指導に関し、今後徐々にではあれ統一的な指針を作り上げていかなくてはならない。
われわれは、ホステスを売り上げの道具とするような、血の通わない考え方はもとより採用していない。 R-GROUP で働いくことが、ホステス自身の未来を切り開く道となるようなあり方を模索してきたつもりである。これは、今後も変わることはない。
基本的には、ホステス自身の成長と成功を導く方向での指導である。幹部とフロント担当者は、いうなればホステスの「成功物語の演出者」になろうということである。風俗店とそのホステスとの関係でよくある「店の売り上げのためにお前ら無理しろ」式の指導は通用しないということである。そうではなく、「君の成功をどのようにイメージするか、その成功のためにはこういう課題がある、その課題達成のためにどう努力し自分を追い込んでいくか」という問題の立て方でホステスを駆り立てていくのである。人を生かすやり方、あるいはやる気を引き出すやり方である。艶グループのホステス管理の杜撰さ、下着の強制販売などのホステスに対する利用主義を反面教師としつつ、われわれらしいホステス管理のあり方を追求していかなければならない。
もちろん、ホステスの立場を優先して考えることが、ホステスにとってストレートな成長を約束するものでないことも事実である。つまり、しかるときはしからなければならないし、場合によっては、心の底からどやしつけることも必要である。特にフロント担当者は、ホステスの「弟や息子」ではなく、「兄貴であり父親」であるような優しさと厳しさを持つべきである。現状もし、ホステスに「お願いして」「働いて頂いている」ような関係があったとするなら、それは改善し、本来の雇用関係をはっきりさせるなかで、フロントの権威を高めていかなければならない。
ホステス指導に関しては、指名・サービス内容・出勤・勤務時間の4点から、点検を進めていくべきである。通達 002 号の【 R-GROUP  勤務の約束事】をひとつのテコにしながら、ホステスの指導・管理を強めていこう。また幹部は、フロント担当者に対し自らホステスに対する指導のあり方の則を示しつつ、フロントに対してある程度の裁量を与え、会社の日常的指導をフロント担当者に預けていく方向で物事を考えなければならない。
また、地方からのホステスを維持していくために、幹部は最大限努力していかなければならない。

地方求人の継続
ホステスの補充を地方からの応募に求める考え方は、今後も継続していく予定である。ホステスはどんどん入れていく。基本的な考え方として採用されているのは、よい商品が数多くあれば顧客は増えるという単純な論理なのである。よい商品がそろえば店は流行る。「悪い商品」は陳列棚からどんどん下ろしていかなければならない。
地方求人は今後、沖縄をはじめとして東海全県、東北、九州、西日本などに広く求めていく。出張を無駄にしないためにも、宣伝パンフを作成し、出張の際には必ず持参するようにしよう。
将来的には、求人を専門とする部隊の設置も検討していかなければならない。

男子スタッフのレベルアップ
男子スタッフは、同時に配布される「自己点検項目」に照らし、自らの仕事内容のレベルアップに努めていかなければならない。
われわれは、いわば接客のプロである。人を接客することの意味を根本から問い直し、自分自身のなかに接客人としての魂と技術を作り上げていくことである。お客様の名前と顔とクルマを覚えること、お遊びの履歴を頭のなかに叩き込むこと、そのためにノートをつくり、自分だけの「虎の巻」をつくることである。お客様の顔を見た瞬間に名前と履歴が頭に浮かぶというのでなければならない。「明日あたり○○様の予約が入りそうだ」と検討がつくようになれば本物である。「接客のプロ」となること、「一流の接客人」となることを目指そう。
幹部は、そうした人材の育成に全力を傾けるべきである。そして自らをそうした教育的人格に鍛え上げるべく、学習と努力を惜しんではならない。幹部の働きこそ、会社の消長を占う鍵である。幹部およびフロント担当者にあっては多重な任務を十手観音のごとくこなしきるバイタリティー、八面六臂の活躍をとくに期待したい。全国の風俗店にライバルが 1000 人単位でいることを常に念頭に置き、知力・体力、時代を取り込む能力において、決して遅れをとることなく、日々の仕事に立ち向かっていかなければならない。

宣伝戦略の飛躍的強化
インターネットを通じた宣伝に関しては、これまでも他店舗に引けをとらない地平を作り上げてきたと思う。しかし、技術は日進月歩であり、たとえば携帯電話の機能などは「知らぬ間に」どんどん進化している。その機能の中に宣伝戦に役立つ技術革新が含まれていることも多い。たとえばQRコードもそのひとつといえよう。QRコードは、携帯電話からのHPのアクセスを極めて簡単なものにし、結果としてそのアクセス数を飛躍的に増加させる効果を生み出すものとして、とくに注目しなければならない。
また、電話会社によってこれまで gif ファイル・ png ファイルと拡張子を分けなければならなかったモバイル用の画像処理も、携帯電話そのものの機能充実によって一律 jpg ファイルで見ることができるようになった。これら宣伝のテコとなるネット環境の進歩にもヴィヴィットにキャッチアップしていく必要がある。

新ホームページの作成
2005 年のネット戦略の要となるのは、年明け 2 月 1 日に公開を準備している新ホームページである。 R-GROUP のHPは、これで 4 作目となるが、これまでにない、また全国的に見てもどの店にも負けない内容とビジュアルを兼ね備えたHPを作り上げていかなければならない。このHPを通じて、グループの大きさ、質の高さ、力の大きさを表現していくことである。
また、更新に関しては、かなりの部分を現場でやり切れるかたちにしたい。瞬時に新しい情報を伝えるというインターネットの役割を考えたとき、これは絶対的な課題である。
一方、HPに関しては今後、携帯版をあらためて重視するという姿勢を大切にしていきたいと思う。アクセスに関して正確なデータはないが、携帯版のアクセスも相当数あるはずであり、ホームページの充実といったとき、PC版のみならず携帯版の充実をも同時に図っていくのでなければならない。日頃PCばかりを見るわれわれとは違って、実際主として携帯版を見ている人は多いのである。この点を忘れてはならない。

メルマガ
PC版、携帯版ともに、メールマガジンは今後も強めていかなければならない。メルマガは、ネットの世界において、今後も限りない可能性を秘めた分野である。もともと、メルマガそのものが持つ影響力はとてつもなく大きいものである。たとえばネットショップ経営におけるメルマガの位置づけを考えたとき、それは容易に理解されるであろう。頼んだ覚えもあまりないが、次々送られてくるメルマガ。楽天・ Yahoo! ジオシティーズ・ NEC 121wareNEWS のような大手に加えて、メルカップ・ E-Magajine ・インフォシーク・まぐまぐ、など民間のメルマガ発行システムをつうじた営業通信など、大した内容でなくても 1 万人規模の読者を擁する発行元は多い。
省みてわれわれのメルマガ会員数は、今のところ夜遊びガイドの VIP メールが 1400 人強、公式ホームページのPC版 500 人弱、携帯版 400 人強と、メルマガの世界でいえば圧倒的に劣勢である。 1 万人の会員を擁する発行元は、じゅうたん爆撃のごとく、顧客の海を「面」で攻めていくのに対し、われわれはまだ、「点」で攻めているようなものである。メルマガを「チラシ」と考えるなら、マンション一棟ごと投げ入れるのではなく、契約してくれている一軒にぽつんといれているようなものなのである。この状態を、根本的に変えていかなくてはならない。
ソープランドのメルマガという形でストレートに浸透していかないのであれば、間接的な方法をも駆使して、読者数増大をやり抜いていくことである。民間最大手のまぐまぐが 2005 年からアダルト関連のメルマガを禁止したが、メルカップ・ E-Magajine ・インフォシークなどはまだまだ使える。これらのシステムを利用したメルマガを作っていくことである。
メルマガは、ホームページに来てもらうための「招待状」である。考えられる方法全てを駆使して、アクセス数増大に努めていかなければならない。幹部はもとより、フロント担当者各人は自らメルマガをつくり、配信する技術を当然にもマスターしていこう。
パソコン関連ですべての男子スタッフがマスターすべき当面の課題は次のいくつかである。
・キーボードのブラインドタッチ
・ Microsoft Word
・ Microsoft Excel
・ Adobe Photoshop CS
・ Adobe Photoshop Elements
・ IBM Homepage Builder
・ Macromedia Dreamweaver
・ Macromedia Fireworks

リンクの重要性
ホームページのアクセス数を増加させるための一策として、さまざまなサイトへのリンクも検討していかなければならない。全国の風俗サイトや優良店との相互リンクなども視野にいれていくことである。
現在のところ、われわれのホームページへのアクセス経路で最も多いのはやはり「金津園ワールド(KW)」である。このKWを徹底的に活用していくことである。とくに只今営業中はどしどし投稿していかなければならない。「トップレディ」を飾ったことや、泡姫データベースの充実で圧倒的なP指名数を獲得した経験からも、KWの活用はリンク政策の根本にすえていくべきである。

雑誌の有効な使い方
雑誌、とくに漫遊記とヘブンは集客力の要として今後も重視していかなければならない。とくに、ヘブンに関しては、このかんホステスの応募のきっかけとなっており、この点からも精力的な誌面作りに取り組まなければならない。
確かに、集客力という点からいうと、現在のところ圧倒的にホームページの力が勝っている、もしくは勝ってきたといえる。これは紛れもない事実である。したがって、最終的には R-GROUP のホームページを見てもらうための入り口という位置づけが当然にも成り立つ。これは今後も変わることはないだろう。
一方で、雑誌(とその誌面)が作り出す「店のイメージ」は、こんにち決して軽視できないファクターともなっている。たとえば、雄琴フォーナインの 4 ページ誌面を見よ。ホステスの写真もなければ声高な呼び込み文句もないが、確実に店の雰囲気とそのレベルの高さを伝えている。ホステスの具体的な写真がなくても、その店に行けば間違いなく高級なホステスが出てくることがわかる。ストレートな集客につながらなくても、 こうしたイメージ戦略は、最終的には顧客の関心そのものを決定づける力をもつ のである。また、高級感を重視した誌面とそれが作り出す店のイメージは、 R-GROUP を目指す女性たちにある種の「あこがれ」を与えるものであり、この点からも、われわれは引き続き雑誌の有効な使い方を研究していかなければならない。


会社組織としての整備
われわれは、風俗業をひとつのビジネスと考え行動するやり方を大切にしてきたし、今後もこの考え方は、強まりこそすれ弱まることはない。このような行動原理をさらに推し進めるためには、われわれの組織を文字通りの会社組織として整備=建設していく必要がある。登記上の会社というだけでなく、指導系列と責任の所在をはっきりさせ、序列を大事にしながら、同時に、ひとつの事業をみんなの力全体でやりぬいていくという意識を作り上げていくということである。
また、そのためにも人材を大切にしていかなければならない。多忙な毎日のなかで、楽しいこともなく、人材をすり減らしていくような愚があってはならない。一人ひとりが仲間であり、兄弟であり、未来を共有する同志である。一人として脱落者を出すことなく、事業を拡大していこう。
人材を大切していくという点において、人材教育という観点は決定的に重視されなければならない。人材を育てるためのプログラムを練り上げていこう。血の通ったプログラムは必ずや人を育て、その力は事業そのものの拡大につながっていくはずである。特に幹部の育成が緊急の課題であり、事業拡大の鍵を握るものであることをはっきりさせておく。
一方、従業員の福利厚生も大切な課題である。週一回の休日や支給品の増大、寮の充実なども図っていかなければならない。また、年末年始に二日間の休業を実現したことは、金津的に言ってもエポックな出来事であった。さらに、新年の企画も進行中である。このような企画を今後も増やしていこう。


さいごに「 R-GROUP の家族的結束」
金津園に働きに来るには、男子も女子も、みな等しく何らかの理由・事情があったはずである。理由もなく、新卒で就職してきた者など、だれひとりとしていない。抱える荷物の大きい小さいは別にしても、みんながみんな、例外なく背負う何かを持ってやってきたはずである。そうして R-GROUP に結集した従業員は、男子も女子も仲間であり、身内であり、ひとつの家族であるとわれわれは考えたい。そして、何らかの理由を背負って流れてきた者がもう一度立ち上がり、這い上がるチャンスを一緒になってつかんでいきたいのである。
だから何があっても頑張っていこう。一人の脱落者も出すことなく、勝利への大道を一緒になって歩いていきたいと思う。 2005 年は、われわれが大きく飛躍する要の年となることはまちがいない。従業員一人ひとりがその翼となって、ともに羽ばたいていこう。

【 2005 年の課題】
■男子スタッフは一人ひとりが接客のプロとして自分自身の「接客術」を練り上げていく
■フロント担当者は実質的な店舗責任者としての自覚をもち、考え行動する
■ホステスの成長を心から願い、厳しくも暖かい指導を強めていく
■サービス内容の充実と講習のレベルアップを実現する
■宣伝戦略を飛躍的に強化し、ネット戦略をさらに推し進めていく
■雑誌を通じた効果的な宣伝を練り上げていく
■幹部は指導部としての自覚をもち、自分自身の指導能力の向上のため不断に努力する
■社会人としての基盤整備をしっかり固め、地に足のついた生活律をつくる
■地方求人をさらに展開し、素人の獲得に全力をあげる
2004.12

TOP PAGE