1. ホーム
  2. 路線文書
  3. キャストプロデュースの新機軸をつくる
キャストプロデュースの新機軸をつくる
【R-GROUP事務局通達2014.3.11】

(1)
われわれの日常的店舗運営のサイクルは、商品であるキャスト(のソープランドサービス)の魅力をWEB(サイト・メールなど)を通じて広く発信し、顧客のキャストに対する興味を喚起し、もって予約電話をとりつけ、まずはP指名を膨大に獲得するという点にある。
当然の前提ではあるが、店側がまずもってP指名を獲得しなければ、キャストさんは本指名につなげることができない。その場合、本指名客としてリターンさせることの難しさ、たとえば10人接客したからといってそのすべてをリターンさせることなど到底できることではないというその難しさに思いを致すならば、店側の日常的な第一義的任務がキャストに本指名獲得の重圧をかけることではなく、まずもって店側の創意工夫・努力による顧客の獲得、とりわけても膨大なP指名の獲得にあることは言うをまたない。

フロントの傾向としてもっとも避けなければならないのは、キャストに本指名獲得の重圧をかける一方で、自らP指名獲得のためのプロデュース・再プロデュースをしないことである。これはキャスト管理者としては最悪であって、キャスト管理のリアリズムからすれば、キャストの反応は間違いなく反抗もしくは非服従に向かう。本指名獲得の重要性はわかっていても「フリーがなくては返しようがない」という気持ちに傾く。フリー・P指名を数多く組織し獲得できるフロントこそが、キャストにとっても会社にとっても絶対に必要なのだということを肝に銘じるべきである。

また一方、売上の側面から見てもP指名の重要性は決定的である。リージェントクラブのような店は別として、一般的には来店顧客の7割程度がP指名になるのが通常実態であり、実際R-GROUPにおいてもそのような分布になっている。さらに言えば、利益率・粗利率からしてもP指名の存在なくして売上増加は見込めないのであって、膨大なP指名の獲得こそが売上増大の鍵であり、会員数もしくは本指名顧客が必然的に目減りしていくことを考えれば、店舗の永続的な運営はP指名顧客の膨大かつ不断の獲得にこそあるのだと言える。
店舗運営は、本指名獲得のための努力以上にWEB時代にふさわしいP指名の一挙投網的な獲得を基軸に考えられなければならないということであり、P指名の膨大な獲得・新規顧客の獲得こそ店側の最重要課題であって、ここにこそフロントを預かる者が全精力を注ぎ込むべき任務・課題があるということである。

(2)
さて、ではそのP指名獲得をどのようにして実現していくのか。これまでR-GROUPでは次のような水路を考えてきた。
1. 公式サイト・ヘブンネットを通じたキャスト情報の一般的開示
2. とくに写真・ショップコメント、および「性感帯と好きな攻められ方」を通した攻めたいニーズの開拓
3. 写メ日記を通じたパーソナルなキャストイメージの醸成
4. アンケート情報の開示による「評判」
5. さらに所属店舗であるR-GROUP全体の「人気店イメージの人為的創出」
これは要するに、R-GROUP全体の権威を高めながら、個別キャストにおいては主としてルックスも含めた性的魅力(セックスアピール)によって顧客の注目と購買を組織していこうとしてきた、ということである。もちろんわれわれの商品、われわれの商業形態からしてそれは当然のことであって、こうした分野での顧客獲得戦をわれわれは戦い、他店と競合してきたのである。

しかし、キャストの魅力はセックスアピールだけであろうか。そこが最終的なアピールポイントであることは確かであるが、たとえば音楽の世界にクラッシックからビジュアル系までさまざまな分野があるように、顧客の多様なニーズに合わせた商品(シーズ)を用意することはできないだろうか。

これまで、意識的にか無意識的にかはわからないが、経験的に「こうするのが受けるだろう」と判断して行ってきたプロデュース方法を振り返ってみる。

1. 【処女性】まず、もっとも多いのが「素人」「業界未経験」「風俗初挑戦」などを売りにした方法である。初めて風俗にトライする。あるいはヘルス経験はあるものの、ソープランドは初めて。そうじて男性経験が少ないことを売りにする方法である。逆に熟女であることを売りにする業態もあるが、同じことの別の表現である。
2. 【容姿・スタイル】さらに、スタイル・容姿に関すること。巨乳であるとか、スレンダーであるとか、小柄であるとか、ダイナマイトボディであるなど。「ぽっちゃり」を売りにする業態も、同じことの別の表現である。
3. 【性技】ズバリサービス内容で売る。一方における性的な特技としての反応の良さや「潮吹き」などで売るやり方、つまり攻めたいニーズに対するシーズ。逆バージョンとしての「攻められたい」ニーズに対するシーズ。これはどの業態も共通している。
4. 【履歴・職業】学生、看護婦、バスガイド、受付嬢、などの履歴・前歴で売る。高学歴であることを売りにすることもある。東京の高級デリヘルがよく「芸能人の卵」を売りにするが、同じことである。

大きく分ければ、だいたい以上の分類のいずれか(もしくはそのアンサンブル)ということになるのではないだろうか(AV嬢などの履歴で売った場合も、要するにその具体的内容は【容姿・スタイル】であり【性技】ということになるように)。
つまり、どのような場合も上記の範疇を出ることはなく、一般に業界全体で上記以外のプロデュースはなかったと記憶する。

(3)
しかし、顧客のニーズは多様であり、われわれもまたそのニーズを深く探り、そのニーズにマッチしたシーズをどんどん開拓していかなければならないのではないかと考えるのである。
実際そのニーズも変化している。一昔前には「テクニシャン」「マットの達人」などの熟達した性技を身につけていることを表すコピーが溢れかえっていた(つまりそうしたニーズが多かった)にもかかわらず、今ではまったく逆に「素人」=処女性についての売りが一般的である。制御不能な性欲に悩むはずの若者は「草食系」になってきたと言われる。アニメやゲームに関する日記が多くの同好の士を集客したという報告も決定的なインスピレーションである。セックスアピールが基軸であることは変わらないにしても、時代とともに顧客のニーズが変化変貌をとげ、多様化していることは、もはや疑いようがない。
われわれはキャストプロデュースや集客の水路に関して、恐れることなくどんどん仮説を立て、新しいニーズの開拓とシーズの準備に邁進していくという姿勢に立たなければならないのではないだろうか。
そこで、キャストプロデュースに関していくつかの提案を行いたい。大きくは上記4点に加え、キャストの内面世界や趣味を取り上げ、そこに共感・共鳴するニーズを拾いあげたいということである。

1. アニメ・ゲームなどのオタク系の趣味をもつキャストは、それをどんどんアピールする。オタク市場そのものが今や巨大になっている。
2. ラブティファニーみみのように、お城、城郭が好きというような同好の士にはたまらない趣味についても積極的にアピールする。
3. 本をよく読むキャストについては「私の本棚」などの企画をつくる。文学談義が好きな顧客にとって共通の読書歴は、それ自身が大きな魅力になる。
4. 高学歴、資格取得者は、どんどんアピールする。知性は高級ソープ嬢のひとつの大きな魅力である。
5. 音楽・映画などの趣味全般、共通の話題になりそうなものについてもどんどんアピールする。

上記5点はあくまでも提案である。各店舗フロント担当者はキャストと蜜に面談を行い、彼女たちのアピールポイントを探り拾いあげ、プロデュース内容にまとめ上げてもらいたい。





TOP PAGE