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博多ソープ「蔵屋」にて (2015年3月30日,31日)
2015年3月30日31日 事務局 深田

博多面接のついでに久しぶりに中洲ソープを覗いてみようと考え、蔵屋に行った。蔵屋は以前何度か行ったことがあり、ある種の馴染みもあった。ヘブンネットの即ヒメを見て、竹村 真琴というキャストを指名した。そのキャストしか空いていなかったということもある。

那珂川の支流に架かる欄干を赤く塗った橋を渡り、正面に立つ風情ある土蔵造りの建物に入る。

電話をかけたときには聞き覚えのある馴染みのフロントが出た。何年かぶりの電話だったが、いつ電話をしても同じ声が聞こえるというのは安心できるものだ。店に入ると果たしてそのフロント氏だった。御年65歳くらいか。白髪がかなり増えたようだ。

誰もいない待合室に入る。白髪のフロント氏が声をかけてくる。
「お久しぶりでございます」
「どうですか、変わりないですか」
「ええ、なんとか、死ぬ一歩手前で頑張っております」
以前入ったことのあるキャストのことなど、一通り昔話をしたあと、
「ところで以前は別のお名前でご予約いただいていたのではありませんか?」
と聞かれた。

実は今回、予約の名前を適当に「小田」などとしていたのである。
「そうですね、以前は小田とか小田切とか・・、まぁ深田とか」
というと、
「はい、深田様。そうですね」
と深田の名前をたしかに覚えていたというふうな言い方をした。ふむ。もう4年も5年も来ていないのに、俺の名前を覚えていたのか。
しばらくすると、
「以前の番号でございます。今後はまたこの番号でご予約いただければ」
と言って、店の名刺に9016とスタンプしたものを差し出した。

9000番台、たしかに、そのくらいの会員番号だったと思う。
フロント氏は俺に対して、名前、履歴、会員番号など数年のブランクを瞬時に埋める会話をしてのけたわけだが、あとでキャストに聞けば、電話番号ですべて管理しているので、電話がかかってきた時点ですべての顧客情報がわかるとのことで、今に言うCRMである。人が変わっても必要な同じ対応ができると、キャストは自慢していた。

さて、案内されたのはネット指名をいれた「竹村真琴」27歳。
サービス内容を細々追うのはやめにして、結論だけ端的に述べておこう。

どのような仕事でも接客業であればこの一接客に全力投球するという姿勢が大切だと考える。ところがこのキャストからは「こなす」というのか「流す」という態度が伝わってくる。一生懸命とか、必死さなどというものは微塵も感じられない。

また接客人としては、自分の容姿やサービスで顧客が喜んでくれているかどうか、つねに心配しながら一生懸命サービスするというのが当たり前の姿勢であり感覚だと思うが、そのような感覚はないのだろう。水準以下の内容でありながら、自分はかなり仕事の出来るキャストだという根拠のない自惚れだけが伝わってくる。あまつさえ「最近はマットができないキャストが多くなった」などとほかのキャスト批判を口にする。

よく喋る。喋りすぎである。このキャストは、喋ることが対象との距離を縮める手段であると誤解しているのではないだろうか。あるいは、次々と会話を繰り出すことがコミュニケーションをはかることだと考えているのではないか。しかし通常、意味のない会話を続ければ続けるほど対象との間の壁は厚くなるものである。

R-GROUPで日々接客業に勤しむ諸氏諸君に問いたい。

もし、およそ水準以下のサービスをされながら、その相手が「自分ほど仕事ができるキャストはいない」というような空気を出していたとしたら、はたして愉快な気持ちになるだろうか。

キャストがほかのキャスト批判を口にしたとしたら、客の立場において愉快な気持ちになるだろうか。

密着感もないまま、1メートル先から口角泡を飛ばす勢いで会話を延々と続けられたとしたら、そこははたして大枚をはたいた遊び場だと感じられるだろうか。

たいていの紳士は怒りを持って店を後にするのではないだろうか。

中洲蔵屋において私が感じた感覚とは、まさにそのようなものだった。

総括して以下のことを強調しておきたい。

■サービス業において、一生懸命サービスするという当たり前の姿勢ほど大切なものはない。一生懸命さを忘れたベテラン臭ほど不快なものはない。

■あらためて「愛情・献身・エロス」がサービスの根幹にすえられるべきである。愛想だけがあって愛情がない、作業だけがあって仕事がない、まして献身もエロスもない2時間など、苦痛というほかはない。「愛情・献身・エロス」はソープランドサービスの本質に関わる課題である。ここをスルーしたところにサービスは成立しない。

■スタイルというのは大切だと思う。肥満に無自覚な人間は、少なくともソープキャストには向いていないのではなかろうか。

■すでに指摘されているところであるが、ジョイグループには(正確にいうと蔵屋はグループ店舗ではないが)「上がり接客」がない。本当に満足いただけたかどうかを聞き込み、キャスト教育と次回来店につなげていくという思想がない。そんな店舗運営が顧客の再来店(つまり利益の再生産)を作り出せるわけがない。

(※画像はネットから拾いました)

参考

中洲ソープランド 蔵屋

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