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フロントの日常業務について
フロント担当者は日々何を考え何をなすべきか?
重要【R-GROUP事務局通達2012.2.27】
フロント担当者の日常業務について、あらためて整理しておきたい。フロントの任務は、
■キャストを最大限出勤させ
■顧客を最大限集め、
■もって売上の上限を最大限追求していく
という点にあるが、それを①集客、②キャスト指導、③男子の指導、という3つの視点から考えてみたい。
※本通達についてはあらためて会議にしますが、事前に読んでおいてください。

[Ⅰ]集客編
フロントの使命はなによりもあらゆる手段を使って万全な集客を実現することである。そのために必要なことは何かを考え、頭を巡らし、ひとときも休むことなくそれを実践していくことである。
集客と売上の確保こそ、フロント最大にして最高の任務であるということを片時も忘れてはならない。
キャストを全力で出勤させること、一度来店した顧客を何が何でも囲い込むための努力をすること、そうした取り組みを接客人としての燃えたぎるような激しい情熱をこめて行うことこそがフロントにもっとも必要な資質であり、いっさいの前提であるということを、まずは確認したい。

新規顧客獲得と会員の囲い込み
われわれが集客を課題にするとき、大きくは2つある。
ひとつは新規顧客を獲得する努力である。もう一つは、来店した顧客を会員として囲い込む努力である。
つまり、よりたくさんの顧客を集め、その顧客を離さなければ、来店数が減ることはないのである。キャストにしても同様であろう。よりたくさんの良質なキャストを集め、そのキャストを離さなければ撃つ弾に困ることはない。
しかしそうは言ってもどうやって新規顧客を集めるのか。また、どのようにして来店顧客をつなぎとめるのか。
新規顧客を集める方法についてはのちに述べるとして、まずは来店した顧客をいかにしてつなぎとめるかという点について考えてみたい。

来店した顧客をいかにしてつなぎとめるか?
A.笑顔と感じの良さ、男子の接客
単純に考えてみてほしいが、われわれが何がしかのサービスを利用してリピートを考えるときにいちばんの理由とするのは、(商品の良さなどいろんな要素があるにしても、まずは)そこのスタッフの感じ良さである。
電話応対の感じ良さ、自分を迎えてくれるスタッフの笑顔とその感じの良さ。総じて、気持よく遊び気持よく帰れれば、また利用しようかという話になる*。

* 味み亭の女将の接客などは、その好例であろう。満面の笑みをたたえた「よっちゃん」が古い友人を迎え入れるように、いつも心からの歓迎をもって迎えてくれる。ちょっとした会話のなかにも感謝と敬愛が溢れている。そうした接客を求めてたとえ場所が悪くても人は味み亭に足を運び、だからこそ、いつも満員御礼なのではないか。

逆にスタッフの対応が悪ければ「二度と行くか!」ということになってしまう。風俗店に非常に多くみられる例として、この男子スタッフの感じの悪さがある。それはとりわけヘルスや安価な風俗に多く見られる。名古屋のあまり名の通っていないヘルス店で、スタッフの感じの悪さに胸糞を悪くした経験はないか? 名古屋のソープに一度行ってみるとわかるが、たとえば「ニュー令女」などは、対応の悪さの極致といってよい。どんな考え方をすればあんな対応ができるのか不思議なほどである。男子の顔には一様に「モテない奴がまた買いに来たよ」と書いてある。店に一歩踏み込んだ瞬間そんな顔を向けてくる男子の顔を見ただけで、嫌な気分になる。「モテない奴」が買いに来てくれるから自分たちは飯が食えるのに、それを蔑む。これは要するに顧客観・営業観・仕事観の問題だろう。

われわれにおいては、もちろんそんなことはない。われわれがスタッフの感じの良さを問題にするとき、そういうレベルの話をしようというのではない。R-GROUPの男子スタッフの対応の良さについては、アンケートなどでもよく評価をいただくところである。接客における一生懸命さ、真面目さ、感じの良さは、一定程度の評価を得て、現状安定していると思う。

しかし、では [たとえば味み亭のように] 男子スタッフの圧倒的なファン(=信者)となって顧客が根付いているかといえば、そこまではいえないのではないか。真面目で誠実で一生懸命だ。感じも良い。だが、だからといって無二のファンかといえば、そうでもない。気分よく遊んで気分よく帰ってはいるが、男子スタッフとの強力なつながりを感じさせるほどの声は上がってこない。
良く言えば付かず離れずの接客、感じの良い接客。悪く言えば当たり障りのない接客というのが現状の到達地平ではないかと見ている。あえて言わせてもらうと、「付かず離れず」ではなくかなりの程度「付かず離れた」接客になっている。

なぜ、あえてそうしたことを言うかというと、たとえば見送りの際、スタッフとお客様と談笑しながら出てくる場面などはあっても良さそうなものであるが、ついぞ見たことがない。ひと通り上がり接客を終えたスタッフと一緒にお客様が談笑しながら出てくるとか「また来るよ」とフレンドリーな言葉をかけていただく場面というのを、ティファニーに限ってであるが見たことがないのである。談笑しながら帰るどころか「まだアイスに手もつけていないのに帰された」という苦情をよく聞く。接客、お客様との交通がきわめて機械的なものになってはいるのではないかと思わざるを得ない。
上がり部屋から笑い声が聞こえてくることもない。一部のスタッフを除くという前提で言わせてもらうが、非常に多くのスタッフにおいては、まるで「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」「またお越しくださいませ」など規定の言葉以外、お客様と会話する必要がないとでも思っているのではないかと思わせるほどだ。客商売において、これは非常に奇異なことである。 
心のこもった軽妙な会話を通じてお客様の心を溶かしていく。これは古今東西、職種を問わず客商売のもっとも根本的で原理的な課題であり、「接客」のカナメといえることである。かつて「男子スタッフの自己点検項目」においてとくに課題としたのもそういうことであった。

□キャストさんの名前、特性、売り文句、スリーサイズなどが頭の中に入っていて、すらすらと言える。お客様に対し、店のキャストさんの紹介が確実にできる
□常連のお客様の顔・名前・車種・お遊びの履歴が頭の中に入っている
□各キャストさんの特性・成長プログラムを理解し、それに沿う形で聞き込みができる
□ソープランドのスタッフとして、お客様の歓心をくすぐる会話ができる
自分の力で、お客様を店につなぎとめることができる
□自分の名刺がある
□接客時に必要とあらば、名刺をかならず出している
□お客様から電話で指名を受けたことがある

「お客様の歓心をくすぐる会話ができる」とか「自分の力で、お客様を店につなぎとめることができる」というのは、ソープに限らず、接客を生業とする者にとって欠くべからざる必須不可欠の資質であり、その意味で必須不可欠の能力である。仮にそれをスポイルするとすれば、あとに残るのはマニュアル化された無味乾燥な挨拶だけということになる。同じサービス業でも、たとえばファーストフード店などはそれでいいのだろうと思う。逆にファーストフード店の店員がハンバーガーの味やコーラの味について満面の笑みで聞き込みをしたりアンケートをとりに来たら、それはおかしい。しかし、われわれの商売の質とその商業規模を考えたときには、個別男子スタッフの具体的人格を通じた心からの接客とそれをテコとしたリピートの獲得というのは、何が何でも必要な課題なのである。

一方、お客様はとくに接客を求めていないという見方もある。不必要な聞き込みや的外れな声かけに関してはたしかにそうだろう。「ブルーシャトー」のような微に入り細を穿った聞込みも正直困ったものである。彼らは顧客の満足の基準がまるで「抜いた回数」にでもあるかのようにこまごまと聞いてくるが、しかし、それは彼らの顧客満足に関する無知あるいは誤解、あるいはソープランドサービスそのものについての時代遅れな感覚を表現しているというべきものであって、スタッフが顧客に聞き込みをしたり、会話を通じて客の気分を高めたりすることそのものが一般に否定されるべきものだ、ということではない。たとえばブルーシャトーのスタッフ小林が遠方からの客に感謝をこめ熊本弁丸出しで「また、来てください!」と笑顔で言った言葉などは、今でも忘れることができない。筆者にとってはあの小林の笑顔と訛りが、キャストのサービス以上にブルーシャトーと熊本の記憶そのものになっている。

われわれにおいても、たとえば遠方からお越しいただいたお客様に対して心からの感謝を述べるとか、いつもご利用いただいているゴールドカスタマーに特別な謝辞を述べるなどは、当たり前といえば当たり前のことである。
薄い、ライトな、触れ合いのない(マニュアルチックな言葉で機械的に回す)接客は、ヘルス店などに多い。しかし、もともとソープランドの接客とはもっと親密な、そして密度の濃いものなのだ。とりわけ、首都圏ではない地方都市にあるソープであればこそ、都会にはない泥臭くも温かみのある接客が魅力となるのではないか。
軽妙な会話は、一定の社会的経験とコミュニケーション能力が求められる高度なものではあるが、少なくとも「笑顔と感じの良さ」、心のこもった挨拶などで顧客の心を溶かしていくことは誰にでもできることであるし、また接客業である以上最低限求められる課題ということである。「男子の接客・仕事全般について」( R-GROUP事務局通達 2011.10.8)で提起したあり方を個々においてぜひとも深めてもらいたい。

※とくに新人デビュー戦の聞き込みはフロント担当者が直接入るべきである。また、新人以外にも、キャスト一人ひとりのサービス内容やそのレベルについて把握していくためフロント担当者は随時聞き込みに入る必要がある。間接的にスタッフから報告を受けたりアンケートを読むだけでは、ほとんど何もわからないものである。また、その聞き込みから指導内容をつくるためにもソープランドの経験を自ら積み、ソープランドサービスに関する基準を自らのなかにつくっていくべきである。(『自分のなかにソープランドサービスの基準(座標軸)をつくる』【男子WEBミーティング所収】参照のこと)

※なお、2月26日のロイヤルの日報
「大宮さんの接客は多くの常連様に支持を受けており、男子指名をしていただくこともあります。全スタッフが指名頂けるように電話応対や来店時の受け方など再確認致します。」
は、上記課題についての問題意識をあらわしたものであり、まさに路線を実践するものとして全店舗がここに学んでもらいたい。


B.
ニーズに対するシーズがある
来店した顧客をいかにしてつなぎとめるかという点に関して、もうひとつ大きいのはその店に顧客の「ニーズに対するシーズ*がある」という点である。
*シーズ【seeds】 《seedの複数形》
1 種(たね)。実。
2 草の実を粒のまま乾燥させた香辛料。キャラウェイシーズ・フェンネルシーズなど。
3 もと。原因。根源。
4 顧客の求めるニーズ(needs)に対して、企業が新しく開発、提供する特別の技術や材料のこと。新製品の開発では、ニーズとシーズのバランスが重要となる。

顧客のニーズとは、たとえば「こんなキャストが好みだ」「こんなふうに遊びたい」といった遊びに関する好み・方向性のことである。若くてスタイルのいいエロい女の子と遊びたいというニーズは常に聞くが、一方で「30歳くらいの落ち着いた女性と遊びたい」というニーズもある。そうしたニーズがあるか、あるいは用意されているかという点である。
これも2つの側面から考える必要がある。
一つは実際の品揃えとして準備されているかどうかという点。そうした在庫があるかどうか。在庫があるから売る。在庫がないから売れない。「あるモノを売る」在庫商売の側面である。シーズがアプリオリに存在しているから売る。シーズがないから売れない。これは誰でもできる。

もう一つはニーズの開拓、あるいはシーズの開発である。
ニーズの開拓とは、顧客との会話を通じて当該のお客様が本当に求めているものを引き出すこと。一方、シーズの開発とは、お客様のさまざまなニーズに応えられるキャラクターをキャストのなかに作り出すことである。1/10の難しいニーズに、これまた1/10の僅かなシーズをマッチングさせるのは非常に困難であるが、ニーズを6/10まで引き出した顧客に、シーズの幅を6/10まで広げたキャストをマッチングさせるのは容易であろう。

すでに過去述べたことであるが「ニーズの開拓=シーズの開発」に関して人妻デリヘルの例を考えてみる。
いわゆる人妻デリヘルで働いているキャストたち、つまり30代40代のキャストは、かつては商品価値が低くニーズのなかった年齢層だった。そうした年齢の高いキャストに「人妻」という新しいドメイン(識別子)を与え、同時にハードなサービスを売りにすることによって、「近場で安価な本番」という幅広いニーズに決定的なシーズを与えたのが人妻デリヘルとかヘルスの人妻店だったといえるだろう。それまで一定の年令になると「上がる」ほかなかった風俗嬢にとっては次のステージ(働く者のニーズ)ができたわけであり、顧客には「近場で安価な手頃な本番」というニーズが満たされることとなった。ここ数年で燎原の火のごとく全国に広がった「人妻デリヘル」には、そうしたニーズとシーズの整合性ある決定的なマッチングがあったというべきである。

われわれに引き付けて考えてみよう。
高級ソープランドにおけるニーズは、単にキャストの若さや容姿だけではない。具体的に性的な情報開示も決定的なニーズになっている。「性感帯と好きな攻められ方」において、キャストに自らのセクシャリティを露骨に語らせているのは、そこが現状、高級ソープの決定的なシーズになっていると判断しているからである。これがたとえば20年前なら「サービス抜群」「マットの達人」「骨抜きにされる」などといったコピーが顧客の「濃厚なサービスを受けたい」というニーズを拾い上げたものである。

逆に、現在では非常に多くの店が素人を売りにしたがる。20年前とは違ってそれが現在の決定的なニーズになっているからであろう。完全風俗素人という響きは、事実強烈なニーズになっている。あるいはまた、高学歴も風俗業界においてニーズがある。また、会員を重視するわれわれの店舗においてはとくに「性格の良さ」も大きなニーズになってはいまいか? そうした抽象的なニーズを拾い上げ、まずはリストアップすることである。

他方、個別具体的には、男子スタッフによる個別の聞き込み=接客によって当該顧客のニーズを引き出す。キャストの好みだけではない。平日の○日の何時にいい子はいないか?というニーズもある。ソープ遊びも“ベテラン”になってくると、生理休暇前のラスト案内で誰かいい子はいないか?というニーズさえあるのだ。個別の聞き込み=接客によってそうしたニーズを引き出すことにこそ、男子本来の仕事があるのだといえる。非常に厳しい言い方をすると、新規顧客を会員として囲い込めないのは問題外として、会員にしても次回来店の約束どころかそのきっかけづくりさえ出来ていない上がり接客は、求められるレベルからするとそもそも仕事になっていないとさえいえる。顧客をして「○○さん、あなたがいるから私はこの店に来るんだよ」と言わしめるのでなければ、接客に人生をかけている男の仕事とはいえない。あえてそういう立場に立ちきることで、自らの仕事内容を高めていくことが必要だろう。

 

C.勢いにつられる
来店した顧客をいかにしてつなぎとめるかという点に関する3つめの課題は、店の勢いである。これも3つの要素に分かれる。

ひとつはメジャーな売れっ子が在籍している。スターがいる。憧れてやまない予約困難嬢がいるといった店の勢いである。もっとも、これも超客観的にそういうキャストの存在を夢想してもしかたないのであって、要はそうしたスターを店のプロデュースによって人為的に創出するのである。風俗業界に限らず世のスターは、大方のところ所属プロダクションのプロデュースによって作り出された共同幻想だといえる。

もう一つは、文字通りどんどん新しいキャストが入店してくるといった意味の勢いである。これは主として事務局の任務であるが、どんどん入店するキャストを矢継ぎ早に、そして有効に売りだしていくのは現場の課題である。撮影・コピーライティング、総じてプロデュースの力である。

3つめは、店の雰囲気としての勢いである。店には、かならずそのなかに流れる気のようなものがある。飲食店でもそうで、たとえばどこかの店に入ったとき、非常に勢いのある活気を感じる店があるかと思えば、逆にどんよりとした活気のない店がある。
それらの「気」は、ほぼすべてそこで働くスタッフのやる気や活力、仕事やサービスにかける思いの強さなどによって作り出されるものだ。忙しい店には騒がしくも小気味良い活気のあふれた「気」が流れている。たとえ他に客のいない店であっても、客を迎えるスタッフの思いが充溢していれば、静かなうちにも其処此処にホスピタリティを感じさせる「気」が充実している。
スタッフの思いが低下している店は、そこに踏み込んだ瞬間だらけたものを感じさせるものだ。
気の充溢がもたらす効果は思いのほか大きいものであって、あらゆる繁盛店・定評ある店の根本ともいえるものである。「気」はつくろうとして作れるものではない。接客とその仕事にかけるスタッフ一人ひとりの思いの強さと、その取り組みの真剣さだけがもたらすものであって、顧客はそうした「気」に顧客としての満足をまずは感じるものだということは、念頭においておくべきであろう。

 

新規顧客をいかにして開拓するか
次に、新規顧客をいかにして獲得していくのかという点について考えてみたい。
新規顧客が来店するルートは、大きくは以下のいくつかである。

  1. ヘブンネット
  2. 金津園ワールド
  3. 夜遊びガイド 
  4. シティヘブン・漫遊記などの雑誌
  5. Yahoo! Google などの検索サイトから公式ホームページ

 

従来は、各種ポータルサイトや検索サイトなどを通じて最終的に公式ホームページに辿りついてもらい、リアルタイム情報などの独自で有用な情報提供によって来店を促進するという方向性だった。
今年一年に限っては、ヘブンネットのランキングアップをつうじて、主要なポータルサイトであるヘブンネット内における店舗イメージを向上させ、もって「人気店の人為的創出」(2012年基本方針)を作り出していこうという方針をとっている。
これは、新規顧客の店舗選択の基準がやはり何と言っても人気店・繁盛店・キャスト在籍の多い店になるという一般的傾向にしたがった対策であり、根本的には旗幟鮮明な路線の打ち出しなど、公式ホームページを通じた店とグループの権威あるイメージの確立が必須となるが、今季に限ってはヘブンネット経由を最重要視したいということである。

さて、新規顧客の主要な来店ルートがヘブンネットと金津園ワールドであることは、このかんの聞き取り調査の結果からも明らかであろう。フロントの日常的な業務であるネット対策においては当然、とりわけこの2つのメディア対策が要となってくる。
ヘブンネットでいえば「店長の直送便」を一日5回、プラチナメールの効果的な発信、およびキャストへの写メ日記取り組みの指導(とくに1日2回の投稿を指導すること)が必須課題である。
さらに、月1-2回のヘブンネットニュースを有効に活用していくことである。ニュースが出た日にはアクセスそのものが爆発的に上昇することは、すでにこのかんの取り組みにおいて確認されている。アクセスがストレートな集客につながらないとしても、その効果自体を否定することはできないだろう。
ヘブンネットのランキングは、ページビュー数ではなくユニークアクセス数によって決定されている。したがって現有のユーザーを維持しつつ、新規のヘブンネットユーザーを増やす以外にアクセスを上げることはできない。そういう視点で考えると、新規にユーザーを増やせるのはやはり風俗ニュースやヘブンネット編集部が発信するメルマガなどの取り組みがもっとも効果を期待できるのではないか。
編集大澤との関係を深くして、ニュース・メルマガ・WEBグラビアなどの企画物にどんどんアクションを働きかけ、ヘブンネットを使い倒すことである。

※近日、ヘブンネット編集大澤・営業金子と4店舗フロント責任者との「ヘブンネットの使い方」についての会議をもつ予定である。 (2012.2.27実施済み)

金津園ワールドにおいては、やはり「只今営業中」への日常的な投稿が必須となる。「只今営業中」についてはこれまでの経緯からしてどれほどの効果があるかにわかに確信できない面があるにしても、少なくとも「投稿しないよりはしたほうがいい」という程度には、これも確認できるのではないか。
日常的なメディアへの露出がもたらす集客への効果は、一般的には効果を否定できるものではない。効果を怪しんで何もしないよりは、するほうがいいという結論を選択したい。
ヘブンネットの各種企画への日常的投稿と、金津園ワールドの「只今営業中」への投稿は、フロントのネット対策の基軸として、今一度確認しておきたい。

※事務局サイドの考え方として、風俗のポータルサイト以外にも新規のWEBメディアとして今後FC2動画へのバナーなどアダルティなサイトも検討している。

 

つかんで離さない努力
もう一つ、「つかんで離さない努力」についてとくに強調しておく。

新規顧客をいかにして集めるかという課題は、同時に新たにコンタクトしてきた顧客を「つかんで離さない」魅力ある接客という課題と、常に切り離すことができない

いったんつかんだにもかかわらず、自分の顧客にすることができず離してしまった・・という感覚をこれまでに持ったことはないか? あるいは、新規顧客をしっかりと自客とすることができたかどうか心配になったことはないか。
われわれの商売に限らず、一般に新規顧客がリピートし、その後繰り返し利用してくれれば商売そのものは末広がりになっていく。逆に新規顧客がリピートせず、会員層がだんだんに減っていけば、商売は萎んでいく。単純なこの真理に今一度思いを致したいのである。

今、もし仮にソープランドの経営者が新規顧客のリピートについて現実的な興味(問題意識)を持っていないとすれば、その感覚はおかしいだろう。むしろ新規顧客がリピートしないがゆえの「集客ロス」に身震いするような恐怖を感じるくらいが、商売人としてはまともなのではないのか。
同じことは事務局にも、そしてR-GROUP一人ひとりのスタッフについてもいえる。来店したお客様の心をがっちりつかんで、断じて離さない。その決意と実践、意識の共有がどうしても必要である。
われわれのビジネスの成功のためにも、そして一人ひとりの接客人としての成長と成功のためにも、新規顧客のリピートを社員全員の現実的=実践的な課題としたいのである。

結局、いかに新規顧客の集客に成功しようとも、その顧客がリピートしなければ会員の裾野が広がることはなく、ビジネスが成長を遂げていくこともない。
新規顧客の開拓・獲得と、それ以上に重要な課題として、この「つかんで離さない努力」を位置づけていくことである。その努力のないところで新規顧客の開拓を云々しても無意味だということであり、顧客をいかに拡大していくかという課題は、最終的にはここに行き着くのである。

電話応対に関して
「集客編」の最後に、新規顧客の開拓・獲得とそのリピートにおいて電話応対のもつ決定的重大性に関して触れておきたい。
われわれのビジネスにおいて電話応対が命綱であるということは、これまで折に触れて何度も確認してきた。いうまでもないことであるが、電話応対の良し悪しで店のイメージも顧客の来店そのものも決まる。ここにこそ、もっともっと問題意識を集中させ、数ある風俗店との顧客獲得戦において「電話応対で勝つ」ことを目指さなければならない。電話応対に関しての具体的内容についての詳細はここでは述べないが、
通達「男子の接客・仕事全般について」「フロント業務」の項
【方針その①】1回の電話で「ありがとう」を5回言え
【方針その②】電話は1コールでとれ
(R-GROUP事務局通達 2011.10.8 男子WEBミーティング所収)
を参照して、紳士的で良質な電話応対を練りあげてもらいたい。
なお、もう一つの参考として「2005年下半期のR-GROUP組織方針」から電話応対に関する部分を以下再録しておく。

電話応対(予約の取り付け)
電話応対は、予約の取り付け=営業の命綱をなすものとして、最重要視されるべきものである。電話応対に関しては、一般的=社会的に蓄積されたノウハウがあるのであって、真摯にこれを学ぶべきである。
1.相手が見えない・記録が残らない・一方的である、という電話の特性を踏まえた応対を心掛けること。
2.電話をかけて頂いてありがたい、予約を入れて頂いてありがたい・・・という気持ちを表現すること。
3.正しい敬語をマスターすること。
4.予約を取ったあとに、名前を名乗り、責任の所在を明らかにすること。
5.総じて、現在、日本のビジネスシーンで一般的となっている電話応対の常識を自らのものとすること。そのために、他流試合してみることである。ビジネスというファクターを通してみた場合の電話応対は、その参考例をホテルの電話応対に見つけることができる。

 

[Ⅱ]キャスト管理編
フロントの使命のもう一つの重要な日常的課題は、キャストを管理指導していくことである。

キャストの管理指導について3つの視点を提示しておく。

(1)新人とりわけ未経験者のデビュー戦について
新人とりわけソープ経験や風俗経験のない若いキャストのデビュー戦においては、細心の注意が必要である。一般的なキャスト指導とは別に、ソープキャストとしての仕事と生活を軌道に乗せるための、精神的・身体的ケアが必須不可欠である。デビュー初日の1本目のお客様などは、お客様の聞き込みも重要だが、キャストの精神的・肉体的ダメージの点検が最重要の課題となる。1本1本、キャストの顔色をしっかり見て、とくに身体のケアについて注意を払うことである。
講習指導を女性トレーナーが専一的に行うという現状に規定されて、フロントの男子は、とりわけ女性の肉体についてのケアが意識の外になりがちである。これまでにも、デビュー初日にダウン、そのまま脱落という事例を何回となく繰り返し、非常の多くの期待値の高い人材を失ってきた。
素人・未経験者のデビュー戦においては、細心なうえにも細心の注意を払うことを、確認しておきたい。

(2)経験者について
経験者には、「R-GROUP的なもの」を浸透させることに全力を傾注しよう。とりわけ挨拶などの基本的な礼儀礼節、基本的な社会的常識、ビジネスティックな考え方をしっかりと教え込んでいくことである。他社の色がついていると判断した場合には、とくに粘り強い指導を通じてR-GROUPのキャストに純化させること、デリヘル的な意識やヘルス的な意識の残滓が感じられる場合には、プロのソープ嬢へと純化させることが必要である。もちろん、それを指導するフロント担当者がR-GROUPの社員・ソープ人として純化していることが前提であることは、言うまでもない。

(3)キャスト指導の根本的課題
キャスト指導とは、組織論的にいうと「決まりごとを遵守させながら、R-GROUPキャストとしてよりレベル高い接客をしていけるように適宜アドバイス・指示を出すこと」であるが、同時にそれはキャストを教育するということであり、人間関係論で言うならば、深い信頼の絆を切り結び、キャストとしての存在と成長のあり方のすべてをフロントに求めさせる関係をつくるということでもある。
「女性を使う」課題においては、良くも悪くも当該の男性スタッフがそれまでプライベートな世界で女性一般とどのような関係をつくってきたかという歴史が反映される。つまり、その人間の女性観・男女観が否応なしに指導関係のなかに投影されがちである。
しかし、個別具体的にどのような歴史や男女観があれ、路線と決まりごとに基づいた指導関係を組織的に形成していくこと、そして組織指導部としての路線的内実を自分自身のなかにつくっていくこと、あるいはつくっていこうとする問題意識とその努力こそが何よりも大切なのである。
何が言いたいかというと、「路線と決まりごとに基づいた指導関係の形成と路線的内実の真面目な形成への努力」は、風俗の世界でよく語られる「女を上手く使う」という皮相な俗論に勝るものがあるということである。

 

さて、キャストの管理指導についてこれまでにも機会あるごとに縷々述べてきた。以下、2つの文書から当該部分を再録しておく。R-GROUPのキャスト管理論のガイスト、基本的なスタンスとして今一度確認してもらいたい。

●『R-GROUPの現段階』より
ホステスの指導に関して
われわれは、ホステスを売り上げの道具とするような、血の通わない考え方はもとより採用していない。 R-GROUP で働いくことが、ホステス自身の未来を切り開く道となるようなあり方を模索してきたつもりである。これは、今後も変わることはない。
基本的には、ホステス自身の成長と成功を導く方向での指導である。幹部とフロント担当者は、いうなればホステスの「成功物語の演出者」になろうということである。風俗店とそのホステスとの関係でよくある「店の売り上げのためにお前ら無理しろ」式の指導は通用しないということである。そうではなく、「君の成功をどのようにイメージするか、その成功のためにはこういう課題がある、その課題達成のためにどう努力し自分を追い込んでいくか」という問題の立て方でホステスを駆り立てていくのである。人を生かすやり方、あるいはやる気を引き出すやり方である。艶グループのホステス管理の杜撰さ、下着の強制販売などのホステスに対する利用主義を反面教師としつつ、われわれらしいホステス管理のあり方を追求していかなければならない。
もちろん、ホステスの立場を優先して考えることが、ホステスにとってストレートな成長を約束するものでないことも事実である。つまり、しかるときはしからなければならないし、場合によっては、心の底からどやしつけることも必要である。特にフロント担当者は、ホステスの「弟や息子」ではなく、「兄貴であり父親」であるような優しさと厳しさを持つべきである。現状もし、ホステスに「お願いして」「働いて頂いている」ような関係があったとするなら、それは改善し、本来の雇用関係をはっきりさせるなかで、フロントの権威を高めていかなければならない。
ホステス指導に関しては、指名・サービス内容・出勤・勤務時間の4点から、点検を進めていくべきである。通達 002 号の【 R-GROUP  勤務の約束事】をひとつのテコにしながら、ホステスの指導・管理を強めていこう。また幹部は、フロント担当者に対し自らホステスに対する指導のあり方の則を示しつつ、フロントに対してある程度の裁量を与え、会社の日常的指導をフロント担当者に預けていく方向で物事を考えなければならない。
また、地方からのホステスを維持していくために、幹部は最大限努力していかなければならない。

●『路線的な取り組みの概況とわれわれの決意』より
②ホステスの教育をしっかりすること
入店した女の子=ホステスさんをしっかりと教育していくことは、店=グループ全体のサービスレベルを統一し、安定したサービスを提供していくうえで必要不可欠な課題である。
最初にことわっておくが、「サービスレベルを統一する」といっても、すべての女の子がまったく同じサービスを提供するとか、サービス内容が均一であるべきだと言っているのではない。たとえば、熊本ブルーシャトーのように、誰に入ってもまったく同じサービス内容で、まるで金太郎飴のようにどこを切っても同じ顔が出てくるというような没個性的なサービス内容は、今日のニーズに照らして決して適当であるとはいえないと考えている。
むしろ、女の子それぞれにおいて個性的で変化に富んだ内容であってよいし、顧客の求める内容を日々創造=再創造していくような視点こそが大切であるとは思う。ただ、原則として高級ソープランドとしての一定のサービスレベルは当然にもすべてのホステスさんが体得しているべきであり、あくまでもそこが基礎であって、その基礎は基礎としてしっかりと押さえつつ、そこからの発展形態=応用として各個人の創意工夫をこらしたサービス内容が考えられるべきだというのである。高級ソープ嬢としての基礎的なサービスができない状態で応用や個性を云々することは、ソープランドというサービス業の根本をスポイルするものであって、現時点においてはやはり認めがたい偏向というべきである。

・・・中略・・・ ホステスさんの教育、-----もし店舗とホステスさんのあいだに「教育」ということが可能であるとするならばであるが-----、その根本には「R-GROUP勤務の約束事」などの会社としての方針がその中心軸としてすえられるべきである。
一般に人を教育するといった場合には、何か具体的な指針を通じ、その指針に照らし合わせて考えや行動をそこに準拠させるといったかたちをとることになる。つまり店舗運営を適切に貫徹するためにスタッフを営業のステージに整列させるということだ。健康管理を通じた出勤の確保、リターン客を獲得するための接客内容の指導など、ホステスさんの教育といった場合のひとつの目的は、この「店舗運営の適切な貫徹」という点にある。
同時に、そうした営業人としての姿勢の確保のうえに、ホステスさんそれぞれの「働く理由」に応じた彼女たち自身の成長と成功という契機をぜひとも重視したいと考えるのである。

・・・中略・・・ホステスさんに対するこうした血のかよった指導のあり方にこそ、R-GROUPがR-GROUPたるゆえんであるといえる質が表現されるべきであり、こうした日々の、指導部としての、そして人としての絶え間ない努力のなかにこそ、「人が宿る会社と仕事」が実現されるのだと考えたいのである。これは男子に対する指導においても同様である。
また、こうした「女の子自身の成長と成功」を作り出す会社の姿勢こそが、多くの働く女の子の共感を生み出すのであり、結果R-GROUPのリクルート商品のシェア拡大を作り出していく基礎となるものである。
今後の課題としては、ホステスさんを指導・教育していくための考え方の基礎となるテキストを作成することである。「スタッフを営業のステージに整列させる」ためにも「働く論理」を練り上げ、そこにホステスさんの勤務のあり方を準拠させる努力をすぐにでも開始しなければならない。また、それが「風俗で働く女の子の気持ちを支える哲学」となって、それが全国の女の子の支持を得て応募につながるというサイクルを形成するのである。

 

 [Ⅲ]男子スタッフ編
フロントの使命のいま一つは、男子の仕事内容をつねに点検し、その向上のためにともに努力をしていくことである。
男子の仕事内容を作っていくうえで、あるいはまたフロントからの男子スタッフへの指導において、最も肝心なことを最初に述べておく。それは、指導する立場の人間が、指導される立場の人間の仕事内容をすべてマスターし、その内容において圧倒的に凌駕している必要があるということである。
当然のことである。誰であれ、出来ない人間から何かを言われても、受け入れることなどできるものではない。人間の感情として「偉そうに言っても自分だってできないじゃないか」ということになる。少なくとも、誰よりも働き、誰よりも店のことを考え、誰よりも身を削るのでなければ、人に言うことを聞かしめることなどできない。
人間関係を律する根本的原理として、このことはきちんと抑えておきたい。

このかんの人事異動に伴って、新しい店のフロントを任されることになった諸君にとくに注意を喚起したいのが、開店準備も含め、店の下仕事そのものをまずは全力でやれ!ということである。フロントは電話番ではない。また、事務員でもない。店の司令塔であり、店舗運営のあらゆる問題について把握・管理・指導する立場の人間である。したがって、店舗運営に関わる諸問題で、フロントに無関係なことなど何一つない。そのすべてについて全力でやりきり、マスターし、その地平をもってフロントに座ることである。

男子の指導、言い方を変えるなら男子スタッフの仕事内容の協同形成については、「男子の接客・仕事全般について」(R-GROUP事務局通達 2011.10.8)を参考にしてほしい。
※文中引用や通達はすべて「男子WEBミーティング」に所収されています。

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