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ヘブンネットにおける優位を確立する取り組みをあらためて本格的に開始し、新規顧客の圧倒的な獲得を実現するために(2018.6.1)


(1)
われわれR-GROUPの各店舗公式サイトについて、2009年2月よりこれまで約10年にわたって使用してきた、博多T-Project版を中止し、新しくヘブンが作成する「Official Site Builder」を使用したサイトに移行することを検討している。博多T-Projectは、もともと中洲ソープ・JOYグループが発注していた会社で、そのデザインの質の高さが高級ソープのWEBサイトとして相応しいと思えたことが、その発注のきっかけだった。また、その当時リアルタイム情報のシステム構築を追求していたわれわれの希望を取り入れ、そのシステムを組むことができるということも、彼らを選択した大きな理由でもあった。

出来上がったサイトは当時としては非常によく出来たものであったと思う。金津園の他店、たとえば当時のNJW(ジャパン)や中級各店の、いかにもB級品といった印象のサイトとは別格の、文字通り高級ソープランドに相応しい重厚感のあるデザインに仕上がっていた。リアルタイム情報そのものは2005年から手作業で取り組んでいたが、新サイト公開とともに、出勤情報・キャスト情報と連動して公開できるようになった。
下のグラフ(売上推移)に明らかな通り、2008年頃を開始とするわれわれの「破竹の快進撃」は、「短期お稼ぎツアー」を旗印とした全国求人によるキャスト入店数の増加、女性トレーナーによる本格的講習とともに、こうしたリアルタイム情報の公開と、その取り組みがもたらしたものと、まずは総括できるのではないかと考える。



具体的な売上高も、2011年にはロイヤルにおいて一年を通して売上平均2000万超え、2010年夏にはティファニーにおいて月間3200万超え、年間を通しても平均2700万超えという記録を打ち立てた。貴公子においても、2009年には月間平均1600万を超え、翌2010年にも平均で月額1580万を叩き出した。ルネッサンスも2009年から2012年までは1200万を常に安定的に超えていた。取り組み以前のレベルを考えるならば、最盛期にはティファニーなどは売上を倍増し、ほぼ2店舗分の売上を作っていたということになる。
しかし、こうしたわれわれの進撃は、大局的にみるならば、ティファニーにおいて特に顕著であるが、2011年から2013年あたりが最後のピークであったと見ることができる(貴公子は2009年から2010年がピーク)。それ以降、ここ4~5年は、いずれの店舗も下降もしくは苦闘を続けているというのが現状である。


(2)
ピークを迎えた集客と売上が下降線を辿り始めたのには、いくつかの理由が考えられる。
ひとつは言うまでもなく在籍数と出勤数の減少である。
何よりもまずレギュラー出勤できる人材が少なく、数日しか出勤しない出稼ぎ組あるいはサブワーク組が多かったことがあげられる。また遠方からの無理な出勤やダブルワークの重圧などからデビュー後に継続不能となる事例が多かったことである。数字だけのことを言えば、2013年ごろまでは毎年100人前後、それ以降も毎年50人前後、トータルすればこの10年でおよそ800人の新人がデビューしてきた。しかし、であるにもかかわらず今日的な実態としては、長期安定的に稼働するキャストの圧倒的な不足と総括せざるを得ない状況である。
もちろん、短期ではあれ、その新人デビュー数の多さが圧倒的な集客をもたらしたことも事実であるが、昨今の出勤数の少なさを鑑みるに、安定したレギュラー出勤が戦略基軸としてあらためて要求されていることはあきらかである。

今ひとつの要因として考えられることは、新興店舗の勃興、有り体に言えば安価なNS店の増加である。
かつては、われわれもまた新興店舗であった。老舗高級店の顧客を強引に奪い取りつつ、今日の地平を築いたのである。その戦国時代の論理、下剋上の荒波を今、われわれもまた受けているのだといえる。
2000年以前の金津園では、高級店といえば艶グループと重役室だけであった。その後われわれのR-GROUPがあり、R-GROUPから派生したルーブル、その後C'est裸美、館、ドルチェビィタ恵里亜、シルクロード、MGM COLLECTIONなどが続いた。最近では艶グループがいったん解散した後、艶・英國屋・八星などが高級店の看板を掲げている。
また、激安を名乗るいくつかの店でも堂々とNSを謳う例が増えている(LOVE MISSILE、Sabbat、美Majo、バースデー、スチュアーデス、秘書コレクション、ZERO-iなど)。現在金津園で営業中している47店舗中、半数以上がNSを謳っているかNS可能な店になっている。むしろ完全S着の店を探す方が難しい現状である。
NS=高級店という図式は、もはやどこにもない。

もう一点は、キャスト売出しの限界、それに伴う集客の限界である。デビューから数年が経ち、新しくP指名を獲得することが難しくなったキャストが相対的に増えたことである。
通例、R-GROUP会員層の厚さも手伝い、デビューから数週間、長い時は数ヶ月にわたって会員のP指名が続く。評判が立ち、一定の評価をコンスタントに出し続けたキャストは、その後も長く予約が埋まっていく。しかし、評価が凡庸であったり、欠勤が目立つキャストは新たなP指名を獲得することが出来ず、そのうち予約がほとんど入らなくなってしまう。これが現状である。
こうなってしまうと、ほとんど打つ手がなくなる。


(3)
われわれのリアルタイム情報の公開と提供は、出勤情報にとどまらない予約可能枠の公開という顧客のニーズをすくい上げ、当初から圧倒的な支持を得た。そしてその支持が同時に圧倒的な集客に寄与した。支持という点だけで言えば、現在も変わらずそれは続いている。リアルタイム情報そのものの利便性は疑う余地がない。
しかし、このリアルタイム情報にはそうしたプラス面のほかに、集客上のマイナス面もまた同時に内包されていることをこの際はっきりと認めなければならない。
つまり、空き情報が数枠少なくとも半分以下であるならば、その具体的な空き情報が顧客にとってきわめて有用な情報となる一方、すべての枠が空いているというような状況の中では、リアルタイムな空き情報はほとんど意味を成さなくなるということである。むしろ予約の入らない不人気なキャストあるいは不人気な店との印象を与えてしまう。結局は予約の空きを繕うために※※※を入れざるを得なくなる。しかし、※※※とは所詮嘘の情報であり、※※※を入れ続けるその先に、われわれのビジネスに明るい未来がないこともまた、はっきりしている。
リアルタイム情報は、一定期間よくその効用を発揮し集客に貢献した。そしてわれわれのような、時間で括られた商品を予約で扱う商売において、リアルタイムな空き情報の提供は、顧客の立場に立った当たり前の、きわめて基本的なサービスの一環である。こうしたサービスは今後もますます求められている。われわれは、リアルタイム情報のそうしたプラス面とマイナス面のいずれをも正しく評価し、その効用を見極めつつ、一定の条件においては顧客の要請に応じて再び提供していくことを考えていかなければならない。

(4)
この10数年、われわれは高級ソープランドとそのビジネス的展開という立場をしっかりと踏まえ、高級ソープランドの本質を愚直に追求してきた。働くキャストさんとお客様の根本的なニーズに真剣に応え、その時その時に求められる課題をやりきってきたと総括できる。しかし、客観情勢の目まぐるしい変化のなかで、これまでのやり方、とりわけWEB戦略=宣伝戦におけるそれが一定の限界を迎えていることを、率直に認めなければならない。これまで通りのやり方では、これ以上の進捗を望めない、さらに大きな顧客層を獲得するためには新しい取り組みを始めなければならない。そういう地点に立ち到ったと認識している。
われわれはこの危機を突破するための新しい取り組みを、ヘブンネットを中心に考えていきたいと思う。つまり、ヘブンネットを思い切ってこれまで以上に重視し、ヘブンネットのなかで優位ある位置をなんとしてもかちとり、そこから新規顧客の来店水路を形成するという課題にチャレンジしていくということである。
われわれはこれまで公式ホームページを重視し、独自の公式サイトを通じて集客を考えてきた。そしてヘブンネットなどの商業サイトを公式サイトへの水路と位置づけてきた。もちろん、ヘブンネットのアクセス数をリアルにとらえ、「ヘブンネット重視」という方針(注1)も、それとしては持っていたが、しかし、それでもなお公式サイトこそがわれわれの集客の基軸であるという考え方は変わらなかった。われわれは、公式サイトにおいてこそR-GROUPの独自色を打ち出せると考えていたし、また現場サイドでのリアルタイムな情報発信も公式サイトであればこそできると考えていた。そしてその公式サイトの堅実な運営を通してR-GROUPのコアな顧客層を維持し続け、新規顧客も漸次獲得し、ゆるやかではあれ継続的持続的な成長が可能と踏んでいたのである。
しかし、ヘブンネットが他の商業サイトを糾合しつつ巨大な成長を遂げ、風俗顧客の大半がまずはヘブンネットに集まるという事態が出現するに至り、こうした考え方ははっきりと修正を迫られた。公式サイトの運営がだめだというのではない。しかしヘブンネットに集まる膨大な顧客層そのもののなかに身を置いて格闘するのでなければ、その顧客を層として獲得することはできないということなのである。

そうした観点から、われわれは公式サイトを7月1日をもってヘブンネットとより親和性の高い「Official Site Builder」に移し、ここを基軸にしてヘブンネット全体のなかで圧倒的に優位な位置を占めることを目指していく。ヘブンネット画面にもっともっと露出して知名度を上げ、結果としてランキング上位を恒常的に占めていくことを目指す。公式メルマガをプラチナメールに統合し、写メ日記を可能な限り積極的に推進し、ヘブンネットの企画にも積極的に参加する。そうしたすべての取り組みを通して、ヘブンネット内におけるランキング上位を独占し、東海地方における高級ソープランドとしての覇権を確立=再確立し、新規顧客獲得と稼働率向上にむけてさらにさらに前進していきたいと考える。


(注1)2012年基本方針(1)ヘブンネットを重視する方向に転換する