お客様は出勤スケジュールを見て予約を入れる
まず、大前提として、R-GROUPに限らず高級ソープはかなりコアな会員層を相手にして行っている商売だということがある。
一見さんを相手に商売している観光地や歓楽街にある店とは違う。
これは、吉原でも雄琴でも福原でも同じである。
雄琴なんかは、ほとんど陸の孤島にあって、「その店」を目指して来る人しか来ない。
金津園は駅前にあるが、通りをぶらぶらしながら店を探している人は、たいがい3万円台の店を探している人だけである。
中には予算1~2万円という人も多い。
最低でも5万程度する高級ソープの場合は、そういった「外のフリー」をそもそも対象にしていないのである。
「あーい、いらっしゃい!」
「いい子いるよ!」
「寄って行ってちょうだい!」
「写真だけでも見て行ってね!」
こういう呼び込みは、全国の高級ソープと同様、R-GROUPでも行っていないし、そもそも警察の指導で禁止もされている。
R-GROUPに「呼び込みさん」はいない。
集客の舞台は主として
コアな会員層のコミュニティ
公式サイトやヘブンネットなどのインターネット世界
のふたつである。
だから、高級ソープに来る顧客は
指名予約客か、
キャストは決めていないが店は決めているフリー客
ということになる。
そして、そのいずれの顧客も重視しているのが、出勤情報である。
目当てのキャストがいつ出勤するのか、そしてもっと言えば、その予約が何時に取れるのか?
こうした問題意識を持って、われわれR-GROUPに注目してくれているわけである。
そしていただくご予約の多くは、数日前からの予約である。
一週間前から予約で埋まるキャストさんも多い。
だから、出勤スケジュール通りに出勤することが決定的に大事になるのである。
気力・体力を要する仕事であれば、当日になってどうしても出られないということもあるだろう。
人間だから、体調が悪くなることもあるだろう。
しかし、予約をすでに入れているお客様からすれば、その予約が「キャスト側から」キャンセルになるというのは、はなはだしく残念なことなのである。
じっさいお客様は、予定を万事繰り合わせてスケジュールを立てているわけであり、勝手に休まれては、お遊びのスケジュールが全部オジャンになってしまう。
こういう欠勤、とくに「当日欠勤」が続くと「予定通りに出勤できない子」というイメージがついてしまう。
とくに特徴的なことは、デビューしたばかりのキャストの当日欠勤が続くと、とたんに予約の入りが悪くなってしまうことである。
つまり、「信用をなくす」ということだ。
せっかく注目を浴びているのに、信用をなくして売れない子になる。
そういうことは、なんとしても避けていきたい。
われわれの仕事は、相手のある仕事であり、信用が何よりも第一であるということを、ぜひとも忘れないでほしい。
ソープ嬢は女優。
お店は舞台。
予約は「前売りチケット」である。
舞台に穴をあける女優はいない。
---と考える。